2021 Fiscal Year Research-status Report
Free-energy-landscape approach to glass transition and aging
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18K03573
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Research Institution | Rsearch Institute for Science Education, Inc. |
Principal Investigator |
小田垣 孝 科学教育総合研究所株式会社(研究・開発部), その他部局等, 主任研究員 (90214147)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 過冷却液体 / 非平衡系 / 自由エネルギーランドスケープ / 協調緩和領域 / Adam-Gibbs の関係式 / エイジング / COVID-19 |
Outline of Annual Research Achievements |
・自由エネルギーランドスケープ描像に基づく研究を継続し、これまで過冷却液体など非平衡系で存在が仮定されてきた協調緩和領域の明確な定義を与え、その領域の大きさと構造エントロピーおよび緩和素過程との関係を明確にして、この理論の枠組みの中で厳密にAdam-Gibbs の関係式を導いた。結果を論文で公表し、日本物理学会、アメリカ物理学会で発表した。またエイジングの研究を進め、論文を投稿し、現在査読者のコメントに対する対応を検討中である。 ・非平衡系における緩和現象の理論的解析で用いた方法のCOVID-19への応用を継続して行い、日毎陽性者の中の感染経路不明者の割合からコロナウイルス感染症の発症率を推定する方法を開発し、論文で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
夏に予定されていた国際会議が再度延期され、またアメリカ物理学会はオンライン参加にしたため旅費などの執行が遅れている。エイジングおよびAdam-Gibbs の関係式の研究においては、投稿論文に対する査読に数ヶ月を要し、さらにレフェリーのコメントに対する対応で時間が取られた。
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Strategy for Future Research Activity |
自由エネルギーランドスケープ理論を定着させるために、様々な現象を統一的に理解するための取り組を強化する。これまでの研究で最終段階を迎えているエージング研究を完成させ、論文執筆、国際会議での発表を行う。また、ガラス系の理論で用いられている「レプリカ法」の基礎付けを行うと共に、自由エネルギーランドスケープを実験から決める手法の開発に向けた取り組みを行う。
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Causes of Carryover |
計画していた2度の外国で開催予定の国際会議、および国内学会にオンライン参加したため、国内旅費、外国旅費が執行できなかった。
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Research Products
(10 results)