• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

レプトン数は非保存量か?

Research Project

Project/Area Number 18K03625
Research InstitutionToyama Prefectural University

Principal Investigator

杉山 弘晃  富山県立大学, 工学部, 准教授 (50548724)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsニュートリノ質量
Outline of Annual Research Achievements

ニュートリノは電気を帯びていないために粒子と反粒子が同一である可能性があり、電子等のディラック質量項とは異なる形の質量項(マヨラナ質量項)を持ち得る。ニュートリノのマヨラナ質量項が存在するとレプトン数は非保存量となり、レプトン数非保存過程が観測されれば、ニュートリノがマヨラナ質量項を持つことが明らかになる。レプトン数非保存過程としては、ニュートリノを伴わない2重ベータ崩壊が最も精力的に研究・探索されているが、新物理模型によってはそれ以外のレプトン数非保存過程が起こりえるものもある。

本年度は、過去に構築した新物理模型が現在の実験的制限の下でも許容されているかどうかの再検討に着手した。なかでも、加速器実験、特に欧州のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)実験においてレプトン数非保存過程の観測可能性があるような新物理模型に特に注目して研究を進めた。模型に含まれる変数が多いために包括的な解析は困難であり、模型を提案した当時はある種の仮定の下で変数値を探索し、当時の実験的制限を満たすような兼数値が存在することを示していた。計算機の能力向上等によって以前よりは広い変数領域を探索できるようになってきており、新物理模型が現在の実験的制限を満たせるかどうか、およびレプトン数非保存過程を将来実験で観測可能どうかについて、より包括的な確認に繋げられると考えている。
また、同様の新物理模型を新たに構築するための研究も行なっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ禍において通常と異なる業務が激増し、研究に割けるエフォートが非常に限られてしまい、想定したほどの成果に至ることができなかった。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウィルス感染拡大によって出張等が制限されることは今後いつでも起こりえるが、移動や講義等にあまり縛られずに研究会等に参加できるという利点も分かってきた。その利点を生かして積極的に研究会等に参加し、成果発表や情報収集に努めたい。
一方、対面での議論が制限されている状況下での共同研究についてはまだ不慣れな部分もあるため、効率的なやり方の模索も含めて、研究を進めていくつもりである。

Causes of Carryover

コロナ禍により、国内外の研究会が中止や遠隔開催となり、共同研究者のもとを訪れることもできなかったために、次年度使用額が生じた。コロナ禍の状況が改善されれば、共同研究者のもとを訪れて議論を交わすため等に使用したい。状況が依然として悪いままであれば、オンラインでの研究会参加や共同研究を円滑にするための環境整備への使用を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] Neutrino2021

    • Author(s)
      杉山弘晃
    • Organizer
      新ヒッグス勉強会 第29回定例会
    • Invited

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi