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2021 Fiscal Year Research-status Report

新しい物理素過程を利用した荷電レプトンフレーバーの破れの探索

Research Project

Project/Area Number 18K03685
Research InstitutionHigh Energy Accelerator Research Organization

Principal Investigator

津野 総司  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (30451834)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywordsヒッグス粒子 / フレーバー物理 / ニュートリノ振動
Outline of Annual Research Achievements

量子補正計算を行うプログラムが完成し、理論計算に対しては、査読付き論文に投稿した。実験データの解析も行っている。データは用意できたので、イベント選別の最適化を行い、実際に物理量を引き出す、統計アルゴリズムの実装も完了した。残りは、系統誤差を評価することである。令和4年度内の解析結果の公開を目指す。
本研究の副産物として、量子補正計算である1-loopダイアグラムを計算するアルゴリズムを従来の積分公式に基づいた数式に頼った計算とは違い、積分公式を使わずに、すべて数値的に計算を実行する方式に変えた。従来の方法では、境界条件の取り扱いが複雑であったことに対して、最初から数値計算する方法は、その問題が生じず、式変形を直接追えるメリットがある。しかしながら、数値積分に係る計算時間が膨大になるデメリットがある。昨今の計算機パワーを利用して、実行時間に耐えうる範囲まで、プログラムを最適化した。これは拡張性が高く、本研究を超えて利用できる可能性がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

理論計算が完了し、論文に投稿できた。現在、審査中である。この理論計算を検証するための実験解析の方も、順調に進みつつある。コロナの影響で、海外渡航ができず、現地での実験に参加できない状況であるが、リモートで実験に参加している。リモートでの参加のため、細かい仕様までは擦り合わせることができず、何度もデータの作り直しを行った。これには計6カ月以上の遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

コロナが収束しつつある中、実際の実験現場へ海外渡航する予定である。現地研究者に我々の研究の周知を目指し、令和4年度末に結果を公開できるよう、実験内審査を経る予定である。

Causes of Carryover

令和3年度は、コロナの影響で、実験現場へ海外渡航ができなかったため、令和4年度に渡航する予算として計上している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] LHC-ATLAS実験における荷電レプトンフレーバーを破るウィークボソン散乱過程探索の背景事象推定2022

    • Author(s)
      浅井香奈江
    • Organizer
      日本物理学会 第77回年次大会
  • [Presentation] LHC-ATLAS実験における荷電レプトンフレーバーを破るウィークボソン散乱過程の多変量解析を用いた探索感度評価2021

    • Author(s)
      和田冴
    • Organizer
      日本物理学会 2021年秋季大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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