2021 Fiscal Year Annual Research Report
Plate driving force of the Cretaceous Pacific Plate
Project/Area Number |
18K03772
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中西 正男 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (80222165)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 太平洋プレート / 海底地形 / 磁気異常縞模様 / 伝播性拡大軸 / 白亜紀中期 / 北海道トラフ / ノバ・カントントラフ |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 北海道トラフ周辺の海底地形に関する研究 国内外の研究船で取得された海底地形データを入手した。エラーデータの除去などのデータ編集作業を実施し、研究対象海域の海底地形図を改訂した。改訂した海底地形図をもとに、伝播性拡大軸の痕跡や断裂帯などの地形を詳細に記載することによって、当時発生したテクトニック事変を明らかにした。新たな手法と最新の地磁気逆転年表を使って磁気異常縞模様の再同定を行い、白亜紀磁気静穏期に形成された海底の範囲を特定した。 2. ノバ・カントントラフ西部に関する研究 国内外の研究船で取得された海底地形データを入手し、北海道トラフ周辺海域と同じようなデータ編集作業を実施し、研究対象海域の海底地形図を改訂した。改訂した海底地形図をもとに、オントンジャワ海台南東に位置するStewart海盆とEllice海盆の地形的特徴を詳細に記載した。オントンジャワ海台東方の海盆における磁気異常縞模様を再検討して、オントンジャワ海台形成期のプレート境界に関して新たな知見を得た。これらの結果から太平洋ーフェニックスプレート境界におけるプレート境界の再配列とオントンジャワ海台の形成過程との関係を明らかにした。 研究期間全体では、 北海道トラフ周辺とノバ・カントントラフ周辺の海盆における地形的特徴の記載と磁気異常縞模様の再検討をおこない、白亜紀太平洋プレートで起こったテクトニクス事変の詳細を明らかにした。さらに、巨大海台形成の変遷が海台周辺のプレート境界の再配列などのテクトニクス事変を起こした可能性があることを示した。
|
-
-
-
[Presentation] Sampling source heterogeneities that bind the Ontong Java Nui puzzle together2021
Author(s)
Maria Luisa Garcia Tejada, Takashi Sano Takashi, Takeshi Hanyu, Anthony Koppers, Maso Nakanishi, Akira Ishikawa, Takashi. Miyazaki, Kenichiro Tani, Shoka Shimizu, Qing Changm, and Bogdan Vaglarov
Organizer
Goldschmidt2021
Int'l Joint Research
-
-