2022 Fiscal Year Annual Research Report
Geochronological and petrological studies of the northwestern Indian Himalayas: Understanding the early processes of continental collision zone
Project/Area Number |
18K03788
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
今山 武志 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 准教授 (90551961)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 北西インドヒマラヤ / 大陸衝突帯初期 / 地質年代学 |
Outline of Annual Research Achievements |
北西インド地域の変成堆積物、正片麻岩、優白質花崗岩について、ジルコンのウラン-鉛年代、ハフニウム同位体比と酸素同位体比を測定した。その結果、1)低ヒマラヤ帯の原岩は古原生代に堆積して、南側のインド地塊と類似していること、2) 高ヒマラヤ帯の原岩は新原生代に堆積して、南中国地塊の一部と類似してること、3) 正片麻岩と優白質花崗岩類は古原生代と古生代初期の火成活動によって形成して、マントル成分と地殻成分の両方がその形成過程に関与してることなどが明らかになった。これらの結果は、国際誌に投稿中である。 高ヒマラヤ帯内部の中新世初期の正断層運動について、構造地質学的・年代学的研究を実施して、北西インドの変成岩類の上昇に寄与してることを明らかにした。これらの結果は、国際誌に採択された。 高ヒマラヤ帯変成岩ナップについて、変成岩岩石学的・年代学的研究を実施して、中新世だけでなく始新世にも変成作用を被ったことを明らかにした。これらの始新世の昇温期変成作用は、大陸衝突初期の地殻厚化に関連する。これらの結果は、国際誌に採択された。 期間全体として、北西インドの高ヒマラヤ帯の沈み込みと上昇開始の時期を明確にした。ネパール地域では、高ヒマラヤ帯内部の漸新世の逆断層や黒雲母脱水反応による部分溶融が変成岩上昇に大きな役割を果たすが、北西インドでは、これらの漸新世の逆断層や高温の部分溶融は認識されなかった。代わりに、高ヒマラヤ帯内部の中新世初期の正断層運動や流体の関与する部分溶融の役割が大きく、ネパール地域との相違が明らかになった。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Channel-flow induced 'normal faulting' in the Himalaya: a case study from the Jhala Normal Fault, Garhwal Higher Himalaya, NW India2022
Author(s)
Bose, N., Imayama, T., Kawabata, R., Gupta, S., and Yi, K.
Organizer
2022 EGU General Assembly
Int'l Joint Research