2019 Fiscal Year Research-status Report
磁場・電場複合印加方式による形状精度を保持する新型高能率超精密研磨技術の開発研究
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18K03891
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyama College |
Principal Investigator |
西田 均 富山高等専門学校, その他部局等, 嘱託教授 (00390435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井門 康司 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40221775)
島田 邦雄 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (80251883)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 磁気混合流体 / 精密研磨 / 磁場 / 電場 / 形状精度 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 加工量分布の予測法の開発 非一様磁場中の磁性体に働く力(磁気力)の理論式を用いて加工圧力分布を求め,流速分布を仮定して,加工量分布を予測した.加工量分布の予測値と実験結果を比較して,本予測法の妥当性を検証した.開発した予測法は加工深さの最大位置を予測できるとともに円柱状永久磁石工具の場合,加工量分布も実験結果とよく一致することがわかった. 2. 加工量に及ぼす磁場と電場の影響について 磁場と電場を印加できる定点研磨・トルク計測装置を開発して,加工量と工具に作用するトルクに及ぼす磁場と電場の影響を明らかにした.工具は電磁石の丸棒鉄心であり,先端形状は円柱である.まず,加工量とトルクは相関することが明らかになった.次に,磁場と電場の同時印加の場合のトルクは磁場印加の場合のトルクと電場印加の場合のトルクの重ね合わせであることが明らかになった.すなわち,磁場と電場の同時印加の場合の加工量は磁場印加による加工量と電場印加による加工量の合計であることがわかった. 3. 磁場・電場複合印加方式の平面研磨装置による定点研磨実験 先端が円錐台形状の工具を各種磁場と直流電場の印加による平面研磨実験を行い,加工特性に及ぼす磁場と電場の組み合わせの影響を調べた.直流磁場に電場を印加することで,加工領域が平坦化される.また,パルス磁場に電場を印加した場合も加工領域における加工深さの変化が改善されることがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画通りに進んでいるため.
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Strategy for Future Research Activity |
1. 加工量分布の予測法の検証 開発した予測法を用いて,円錐台形状工具の場合の加工量分布を予測して,本予測法の精度を検証する. 2. 磁場・電場複合印加方式による微細形状を有する平面状加工物の全面研磨実験 円板表面に同心円状に微細V形溝を有する加工物に対して,磁場のみの場合と磁場と電場を同時印加した場合の研磨実験を行い,加工特性と形状精度を調べる.本研究の目的である磁場・電場複合印加方式の特性と有効性を明らかにする.
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Research Products
(14 results)