2020 Fiscal Year Annual Research Report
Application of absorber and antenna technology aimed at reducing noise emitted from PV modules
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18K04117
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Research Institution | SALESIAN POLYTECHNIC |
Principal Investigator |
米盛 弘信 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10455123)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | PVモジュール / ノイズ / MPPT / スイッチング / バスバー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、太陽光発電における電波障害を改善するためにPVモジュールから放射されるノイズ(磁界)の抑制法を提案することである。2020年度は2019年度の内容を継続し、①異なるバスバー形状のPV モジュールが放射するノイズの解明、②MPPTにアクティブフィルタを導入した際のノイズ抑制効果、③PVモジュールから発生するノイズの抑制に向けたノイズ吸収法の検討(電磁誘導を用いた抑制法の提案)を中心に取り組んだ。 ①においては、PVモジュールのバスバー折り曲げ段数、およびライン数を変化させた際の磁束密度分布をFEMによって明らかにした。その結果、偶数段であると奇数段よりも周辺の磁束密度が大きいことがわかった。また、ライン数を変化させても周辺磁界への大きな影響がないことがわかった。このことから、PVモジュールから遠方における磁束密度を低減させるためには、バスバー折り曲げ段数を奇数段にすれば良いと考えられる。②においては、ノイズを想定したランダムな信号をTHDで最大約64.6%抑制可能であることを示した。③においては、フラット型抑制装置を提案し、磁界強度抑制効果を明らかにした。また、抑制線本数を増やした際の抑制効果について検討を行った。結果として、フラット型抑制装置を用いた場合の磁界強度低減が確認でき、磁界抑制率が最大で49.3%であることがわかった。これは、先行研究で提案したリッツ線を用いた抑制装置に比べ、抑制効果が高いことを確認できた。 以上により、本研究の目的である太陽光発電における電波障害を改善するためにPVモジュールから放射されるノイズ抑制法の一角を達成したものと評価する。なお、本研究の成果は、査読論文、その他口頭発表多数にて社会へ報告していることを付記する。
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Research Products
(12 results)