2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study of saccades induced line display that perceives 2.5 dimensional information
Project/Area Number |
18K04270
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
奥村 万規子 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (30329304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 恵一 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (50795945)
三栖 貴行 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (80570572)
杉村 博 神奈川工科大学, 創造工学部, 准教授 (80647503)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ラインディスプレイ / サッカード / 眼球運動 / 空中ディスプレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,縦一列にLEDを並べて固定し,高速にLEDを点滅させ,サッカードと呼ばれる高速眼球運動中に,二次元画像の情報を知覚させるラインディスプレイに関するものである.現在,知覚できる条件が明確でなく,実用には至っていない. 2021年度,我々は64個のフルカラーLEDを最速20[μs]で点灯可能なラインディスプレイを製作し,距離ごとの知覚に最適な点滅周期を求めた.その結果,点滅周期が早くなるほど知覚最適距離が遠くなることがわかった[1].しかし,距離が離れると知覚する画像が小さくなり,評価に限界があることもわかった.そこで,夜間屋外の遠距離からの観測を想定してLEDの個数を128個に増やし大型化し,アスペクト比1:1では77インチ,2:1では121インチ相当となるラインディスプレイを製作した.また,Wi-Fiモジュールを用いて,点滅周期の変更などを遠隔操作で可能とした[2]. 一方,観測時のサッカード中の眼球の瞳孔の動きをPupil Coreを用いて計測し,主観評価実験を行った.その結果,最適距離が長い被験者は眼球運動の角度が小さく,最適距離が短い被験者は角度が大きいことがわかった[3]. [1] "A Study on the Increase of Perceivable Information in the Saccade with High Speed Line Display", IEICE Trans., Vol.E105-C, No.2, pp.72-78, Feb.222. [2] "遠隔操作可能な屋外用ラインディスプレイの製作",情報処理学会第82 回全国大会,4ZA-04,2022年3月. [3] "サッカード型ラインディスプレイ観測時における眼球運動の角度測定", 情報処理学会,CDS研究会,Vol.2022-CDS-33 No.51, 2022年1月.
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Research Products
(3 results)