2019 Fiscal Year Research-status Report
移動式たわみ測定装置を用いた歩行者系舗装の健全度評価に関する研究
Project/Area Number |
18K04311
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
竹内 康 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (90271329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國井 洋一 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (10459711)
川名 太 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (90349837)
藪 雅行 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(つくば中央研究所), 上席研究員 (30391626)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 移動式たわみ測定装置 / 舗装の健全度評価 / 歩行者系舗装 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活道路を含む歩行者系道路において,多く発生している路面下空洞を迅速に検出することは,利用者の安全を確保する上で極めて重要である。このような認識から研究代表者は,小型FWD(Falling Weight Deflectometer)と地中電磁波レーダを併用した効率的な路面下空洞探査方法を提案してきた。しかし,定点載荷方式の小型FWDによるたわみ測定は長距離計測には適しておらず,路面下空洞以外の不健全部を見落とす可能性があるため,移動しながら連続的にたわみを計測する方法が必要であった。そこで本研究では,安全な生活空間の構築に寄与できるよう歩行者系道路用の移動式たわみ測定装置の開発と路面下空洞発生箇所等の非健全部の評価方法の提案を目的としている。 平成30年度は,ターレットトラックを購入後,ロータリーエンコーダ,レーザ変位計,加速度計,載荷用型枠を設置し,約4900Nの荷重を後輪軸に作用させながら走行できるように改造するとともに,東京農業大学世田谷キャンパス内において試験走行を行い,計測精度の確認を行った。また,計測データにWaveletフィルタを適用するためのプログラム開発も行った。 令和元年度は,レーザ変位計の計測値から,走行時のたわみ形状を求めるためのアルゴリズムを開発するとともに,計測値に含まれるノイズを精度良く除去するためのフィルタリングレベルについて検討した。また,自治体の協力を得て,大学近郊の歩行者系道路において計測された地中レーダ計測結果を入手し,路面下空洞発生箇所の抽出を行った。路面下空洞については,大学近郊の歩行者系道路において発生していることを確認し,現地の舗装状況を視察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は,コロナウィルスの影響で,アスファルト混合物のスティフネスが大きくなる冬季に現地踏査を行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルスの影響で,研究活動開始の見通しも立っていないことから,2つのシナリオを考えている。 (1)研究活動が制限された場合:学内の軽交通舗装を中心に移動式たわみ測定装置の精度検証を行う。 (2)早期に研究活動が再開できる場合:大学近郊の歩行者系道路において実地計測を行う。
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Research Products
(4 results)