2020 Fiscal Year Annual Research Report
Numerical analysis on detachment of armor blocks on coastal levee due to tsunami overtopping flow
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18K04365
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
五十里 洋行 京都大学, 工学研究科, 助教 (80554196)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 海岸堤防 / 津波 / 越流 / 被覆ブロック / 粒子法 / 数値シミュレーション / 個別要素法 / フィルター材の吸出し |
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| Outline of Annual Research Achievements |
今年度においては，海岸堤防裏法面上に配置した被覆ブロックおよびフィルター材（礫）すべてを可動とした条件で継続的な越流を作用させる三次元数値シミュレーションを実施した．
シミュレーションで使用した被覆ブロックは昨年度同様，孔部を二つ有するブロックで，法面上に格子状に配置した．フィルター材については，昨年度実施したシミュレーションでは球形粒子を使用したが，球形にすると被覆ブロックをフィルター層上に配置しただけで法面が崩壊しやすくなり，実際の法面の挙動を再現するのが困難であることがわかったため，簡易的ではあるが，ランダムに抽出した隣接二粒子を接着させて粒子二個で一つの礫として扱い，実際のフィルター材のように非球形形状とした．この処置により，フィルター層に十分な強度が得られ，少量の越流水が作用しても法面が崩壊しないようになり，本計算の実施が可能となった．
越流水深が十分に大きくなる流入量を与えた本計算では，昨年度の計算では考慮されていなかったブロックの荷重がフィルター層に作用しても，昨年度同様に被覆ブロックの孔部からフィルター材の吸出しが発生することが確認された．また，被覆ブロックについては，堤防法肩近傍において目視できるレベルの振動が見られ，既往の水理実験と同様の挙動が確認できた．ただし，既往の水理実験では振動した後に法肩ブロックの回転流出が発生し，法面全体の崩壊へとつながるが，それについては本計算での十分な再現が得られなかった．この不一致の原因に関しては，計算負荷が非常に高い計算であるため1ケース当たりの計算が非常に長く，現状では十分な検証ができていないので，まだはっきりとしたことはわかっていない．今後も研究を継続し，原因の解明に努め，完全な再現計算を実施したい．
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Research Products
(4 results)
