2019 Fiscal Year Research-status Report
ジョイントアクティビティの形成メカニズムに関する研究~友人関係と場所性に着目して
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18K04385
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原田 昇 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (40181010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
トロンコソ ジアンカルロス 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (60756336)
力石 真 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (90585845)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 交通行動分析 / ジョイントアクティビティ / レジャー活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一に、ジョイントアクティビティに関する研究レビューを継続したとともに、日本の社会生活基本調査の複数年データを用いてジョイントアクティビティの実態と特徴を明らかにした。この成果は東大都市工学専攻の銭氏修士論文にまとめたとともに、以下に示す共著論文を土木学会論文集に投稿し掲載された。 第二に、ジョイントアクティビティの逐次的フレームワークとして、2018年度の東大都市工学専攻の曹氏修士論文で考案した、複数の潜在ニーズを満たすかどうかによりレジャー活動が発生するというフレームワークをジョイントアクティビティに適用する検討を進めて、その構築に必要なWEB調査の設計を分担研究者であるジアン氏を中心に進めた。三月末に実施予定であったが、外出自粛の中で、通常時の交通行動データの把握が困難と判断して、延期している。 第三に、大学院に入学した留学生のソーシャルネットワークの形成とジョイントアクティビティの実態把握を行う調査を、独自の21日間フレンドリーシップダイアリー調査を構築し、入学直後の留学生30名に対して実施し、分析結果を東大都市工学専攻のディヒンジア氏修士論文にまとめた。また、このデータを用いた追加分析を研究分担者である力石氏を中心に進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記したとおり、学会審査論文を一遍、関連する修士論文を三本まとめており、そこで開発した手法のジョイントアクティビティへの適用とそこで収集したデータの追加分析を進めてきたが、三月末に実施予定であった追加調査が、外出自粛という状況で通常の外出行動が把握できないことから、延期せざるをえないこととなり、その結果、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した逐次フレームワークの有効性を検証するための調査実施を、外出活動が通常に戻った後に予定しており、データ収集後に分析し成果をまとめる予定である。 また、収集済みのデータに関する追加分析を実施中であり、昨年度までの成果と、追加調査と分析結果による成果とともに、報告書にまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
逐次的意思決定モデルの検証のため、年度内に追加調査を予定していたが、モデルの枠組みを変更した影響で三月の実施予定となっていたところに、外出自粛の状況となり、通常の外出行動を観測することが不可能となったため、追加調査の実施を延期することとした。このため、調査の実施使用する予定であった経費はすべて繰り越すこととなった。研究代表者と分担者二名の配分額の内、分担者一名の配分額は全学使用したが、調査費用を踏む二名の予算については一部を除いて持ち越すこととなった。
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Research Products
(1 results)