2021 Fiscal Year Research-status Report
エスカレーター内の歩行特性と安全性・快適性に関する基礎研究
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18K04394
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
元田 良孝 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (60305331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇佐美 誠史 岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (00404830)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エスカレーター / 歩行 / 安全性 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は丸ノ内線後楽園駅で平成29年に撮影したデータを基にエスカレーター利用と駆け込み乗車の関係を分析した。この結果入線案内があるとエスカレーターの歩行が増えること、列車の開扉中はエスカレーターの歩行速度が高くなること、ホーム上、エスカレーター上の駆け足は列車開扉中に割合が高くなること、ホーム上の駆け足とコンコースの駆け足、エスカレーターの歩行速度には相関が認められた。これらのことから安全のための対策を考察した。結果を取りまとめ第41回交通工学研究発表会(令和3年8月)に投稿したところ査読が通り採択されて発表を行った。また出版社から依頼されたエスカレーターに関する著書について、以下の9章からなる原稿を作成し提出した。第1章エスカレーターの歴史と現状、第2章エスカレーターの構造、第3章エスカレーターに関する法令、第4章エスカレーターの安全性、第5章エスカレーターとバリアフリー、第6章エスカレーターの交通と運搬能力、第7章歩行の実態と効果、第8章1人乗りエスカレーター、第9章特殊なエスカレーター。今後出版社と内容について検討を行う予定である。年度後半になりコロナが落ち着いてきたため、東京メトロに依頼し、東京メトロ有楽町線豊洲駅で高速エスカレーターと歩行について現地調査を行い、エスカレーターの速度が歩行に与える影響について分析し、中間結果を取りまとめて第65回土木計画学研究発表会(令和4年6月予定)に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナにより約1年半現地調査ができなかったため、やや遅れがあり研究期間の延長を行っている。コロナが落ち着いてきたので年度後半でようやく残りの調査を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度調査を行った高速エスカレーターのデータ分析を進め、令和4年度中に結果をとりまとめる予定である。5年間のエスカレーターと歩行に関する研究成果を著作にとりまとめる予定であるが早期に出版にこぎつけたいと考えている。
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Causes of Carryover |
当初研究期間は3年間であったがコロナの影響で2年間延長した。残額は2回目の延長の令和4年度分である。令和4年度は令和3年度に行った高速エスカレーター調査のとりまとめと学会発表、研究全体の取りまとめを行う予定であり学会参加費、旅費等に充てる予定である。
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Research Products
(5 results)