2021 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of Air Corridor Installation and its Efficiency Improvement
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18K04395
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
武市 昇 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (90371153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 明徳 高知工科大学, システム工学群, 准教授 (70785112)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 航空交通管理 / フローコリドー / 軌道最適化 / 四次元航法 / データ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
フローコリドーは、航空輸送需要の大きな都市圏や空港間を接続する細長い空域であり、将来想定される航空交通管理の一つとして検討されている。フローコリドーの内部は自律間隔維持の機能を持つ航空機だけが飛行する。そのため、航空管制を要さずに最適軌道に沿って飛行することが可能となる。一方、フローコリドーの外部を飛行する航空機は、フローコリドーの空域を避けながら飛行しなければならず、そのため運航コストが増加するものと予測される。本研究では、これまでに我が国へのフローコリドーの導入を想定し、その内部および外部を飛行する航空機の運航コストの低減および増加を評価することにより、フローコリドーの導入が便益をもたらす要件を明らかにした。さらに、利用率の向上を可能とする内部経路構造の導入の可能性を明らかにした。 また、フローコリドーを出た航空機は、目的空港へ到着するまでの間に一般の航空機と安全な時間間隔を確保して合流することになる。この安全な合流を実現するため、フローコリドー内の飛行時間の不確かさを評価し状況に応じて適切に予測するためのモデル化を行う必要がある。2021年度は、昨年度までの研究成果を発展させ、フローコリドーの内部を最適軌道に沿って飛行する航空機の四次元航法の精度を任意の位置で予測できるようなモデルを開発した。そして実運航データを用いて評価し、任意の位置での気象状況と飛行状況により飛行時間の不確かさを予測するモデル化の手法を明らかにした。
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