2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K04469
|
Research Institution | Daido University |
Principal Investigator |
岡本 洋輔 大同大学, 工学部, 准教授 (80612184)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 眼疲労 / 瞳孔径 / 光環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,視作業時の瞳孔径の変化と主観的眼疲労度や作業継続時間とを比較して,眼疲労度を最も良く反映する瞳孔径の特徴を明らかにし,さらに光環境特性が眼疲労に及ぼす影響を瞳孔径の観察によって評価することを目的としている. 昨年度までに,瞳孔径は眼疲労が進むに従ってより散大する可能性を示し,光環境特性のうち,照明光の波長分布(分光分布),照明光の照度レベル,明暗の切り替わりが眼疲労に及ぼす影響を瞳孔径を指標として検討してきた. 本年度は,光環境特性と眼疲労との関係を瞳孔径測定によってさらに検討するため,休憩中の照明光の照度・色温度が眼疲労に及ぼす影響について検討した.高照度・高色温度の照明光下で視作業を行い,途中に設けた休憩時の照明光を高照度・高色温度のまま変化させない条件と,低照度・低色温度に変化させる条件とで瞳孔径とフリッカー値及び主観的眼疲労度を測定した.その結果,いずれの指標も,休憩中に照明光を低色温度・低照度に変化させた場合の方が眼疲労度が低くなる傾向を示した. また,ディスプレイの点滅周波数が眼疲労に及ぼす影響について検討を行った.ディスプレイのバックライトを点滅が知覚できる上限周波数より少し高い周波数で点滅させた条件と上限周波数よりかなり高い周波数で点滅させた条件とで視作業を行ったときの瞳孔径とフリッカー値及び主観的眼疲労度を測定した.その結果,いずれの指標からもバックライトを点滅上限周波数よりかなり高い周波数で点滅させた方が眼疲労度が低くなる傾向が示された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画を遂行するための刺激装置やデータ取得装置,データ解析プログラムの作成や稼働にも大きな問題がなく,実験を行うことができたが,結果や考察の議論については予定よりもやや遅れている.
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題に関する被験者実験を継続するとともに成果発表に努める.
|
Causes of Carryover |
予定していた研究成果発表の機会が無くなったため. 使用計画:被験者謝金や研究成果発表のための費用に使用する.
|
Research Products
(3 results)