2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the support for the inheritors of private historic houses who will assume responsibility for the residential culture
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18K04481
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
碓田 智子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70273000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗本 康代 平安女学院大学, 国際観光学部, 教授 (20410954)
中尾 七重 山形大学, 理学部, 研究員 (90409368)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 重文民家 / 次世代継承 / 維持管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の2022年度は、補足調査と分析、研究成果を報告するセミナ-の開催と研究全体のまとめを中心に研究を進めた。①2022年1月に行った重文民家の引継ぎ予定者を対象に行ったアンケ-ト調査のデータ分析を進め、今後の継承への意向、引継ぎにあたっての不安や課題、個人で重文民家を維持するために国や自治体に望むことなどを検討した(2022年度日本建築学会大会学術講演会、生活文化研究に発表)。②コロナ禍の影響で海外調査が容易ではなかったため、英国の歴史住宅の引継ぎ調査に代わって日英オンラインセミナ-を開催することで、英国の歴史的住宅と日本の重文民家の継承予定者の引継ぎへの意識の共通性と違いを把握した。③重文民家の維持管理を引き継ぐ次世代を対象としたインタビュ-調査の補足調査4住宅でを実施した。 コロナ禍が3年の長期に渡ったため、フィールド調査および海外出張が困難となり2度の研究期間の延長を行った。また、オンラインでのインタビュ-やセミナ-に代替せざるを得ない点もあった。研究期間全体としては、つぎの3点を実施し、研究成果を建築学会近畿支部や住宅系研究報告会などに発表した。①所有者へのアンケ-ト調査から、所有者からみた継承の見通と課題、重文民家を住みつぐために望まれていること、引継ぎの支援等を把握した。②英国の歴史住宅の所有者が加盟するHistoric Housesの次世代の会を訪問し、引継ぎ者支援の仕組みを把握した。また、日英の次世代メンバ-による交流セミナ-3回、重文民家の引継ぎ者予定者のためのセミナ-を3回開催し、引継ぎ予定者が重文民家の引継ぎに向けて取り組んでいる内容を把握した。③重文民家の引継ぎ予定者を対象にした訪問調査に加えてアンケ-ト調査を実施し、引継ぎ予定者の居住実態を把握するとともに、引継ぎへの意識や将来の維持管理への意向などを把握した。
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