2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of real estate usage rights and financial system that connects diversifying demand and surplus building stock
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18K04488
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| Research Institution | Meikai University |
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Principal Investigator |
中城 康彦 明海大学, 不動産学部, 教授 (30286009)
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2018-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | タイムシェア / 経営代理人 / 期間権 / マネジメント会社 / 資産価値 / ストック活用 / 不動産法制 / 不動産市場 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
日本で課題の空き家の活用方法として、一の不動産を多数で利用することを想定した。同時に複数で占有する方法と時間を区分して当該時間限定で排他的に占有する方法のうち、前者はシェアハウスなどの日本でも普及の兆しがある一方、後者は一部のリゾート施設を除いて例がない。また、日本では分譲マンションの専有部分の空き家や民泊利用が区分所有者の規範に委ねられ、結果としてマンション全体の資産価値を低下させる問題がある。この課題解決の指針を得る目的で、米国ハワイ州のタイムシェアの調査分析を行った。タイムシェアは1週間を基本として52人で区分所有権を購入し、自ら利用するほか、利用しない期間についてはホテル利用をする。一つの不動産を複数で所有することで価格を抑えて取得や利用を容易にする、区分所有者の利用やホテル利用を円滑に行うために、分譲マンション全体で一人の経営代理人（Plan Manager）に経営をゆだねるなどの仕組みがある。ホテル経営者には、ホテル施設を自分で整備することが不要で、不動産投資不要でホテル経営が可能な負担軽減機能がある。
建築ストックが不動産市場で流通する方法として、需給と金融の一体化を想定した。期間中、日本型CCRCにおける居住の権利と取得の方法、戸建て住宅敷地における所有権と利用権の融合、遊休社宅の活用におけるマネジメント会社の需給のマッチングと金融機能の一体的展開、遊休建築ストックのための再生・利用の構成要素、不動産を利用する権利の存続期間と価格に関する考察などの研究を行ったうえで、最終年には、不動産ストックの有効活用の推進－不動産学からのアプローチ－において、投資を無駄にする不動産市場、不動産利用の時間と価格、所有者が利用しない住宅の利用（長期利用と期間利用の両立、柔軟な期間権、期間権による資産形成）、投資を想定しない不動産法制を取りまとめた。
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