2021 Fiscal Year Annual Research Report
Inheritance of architectural construction methods and architectural culture of machiya townhouses along the Sea of Japan coast (Hokuriku-Tohoku region), which flourished along the shipping routes
Project/Area Number |
18K04490
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
小林 勉 和洋女子大学, 家政学部, 特任教授 (10646938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 伸也 新潟大学, 自然科学系, フェロー (50180641)
棒田 恵 新潟大学, 自然科学系, 助教 (80736314)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | せがい造り / 出し桁 / 町家 / 鶴岡 / 酒田 / 三国 / かぐら建て / 平入り |
Outline of Annual Research Achievements |
三国町の町家は、屋根形状は平入りとかぐら建て、軒先構法は垂木造りと出し桁造りが多い。また、屋根形状と軒先構法の組み合わせは平入りと垂木造り、かぐら建てと垂木造り・出し桁造りの3つが多い。かぐら建ての町家は、川下より川上の方が割合が高くなっていた。垂木断面寸法は45x60~45x65mm、垂木間隔は130~202.2㎜、腕木断面寸法は、90x105~90x180・105x105~150㎜、腕木間隔は1050~1620㎜、腕木出巾は600~750㎜がそれぞれ最も多く見られた。屋根形状がかぐら建ての場合、腕木間隔は1820㎜、下屋屋根形がむくりの場合、腕木間隔910㎜が多く、反りは1820㎜の町家が多い。主屋屋根形状と下屋屋根形状の組み合わせは、かぐら建てとむくり屋根の組み合わせの割合が高い。地区ごとに下屋屋根形状をみると、山王町でむくりが多い。下屋屋根形状ががむくり又は反りの場合に下屋出巾が303~606㎜、片流れは出巾なしの割合がそれぞれ高く、下屋屋根形状によって下屋出巾が変化することが捉えられた。 さがりがある町家では、90%以上の割合で下屋屋根形状がむくり又は反りになっており、さがりと下屋屋根形状は相関性があることが捉えられた。 令和3年度おいては、コロナ下での実施となり十分な内観調査を伴った分析には至ることができなかったため、次報では総合的な調査を行っていきたい。
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Research Products
(2 results)