2019 Fiscal Year Research-status Report
Examining the estimation of the average usage period and their conservation method of main building of shinto-shrines that are not designated as cultural property by the national government
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18K04520
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
佐々木 健 東京都市大学, 工学部, 研究員 (50787661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝又 英明 東京都市大学, 工学部, 教授 (00257106)
小見 康夫 東京都市大学, 工学部, 教授 (70409374)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 神社社殿 / 本殿 / 拝殿 / 使用予定期間 / 建替理由 / 屋根葺材 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年(昨年)度の東北・関東・中部地方の神社のデータベース(42,520件)に対し、令和元年度は、北海道715件、近畿9,488件、中国6,381件、四国5,050件、九州10,099件、計31,733件となり、宗教年鑑の神社数34,271件と概ね同様となった。昨年度と同様にアンケートの受取割合を高める為に、宮司の居住する可能性が高いと考えられる神社を抽出し、3,578件に送付した結果、有効回答は932件(20.9%)得られた。ただし、返戻数も659件(14.7%)と前年よりも多くなった。 これら令和元年度の研究成果は4年生2名が卒論のテーマ「全国の神社社殿の形式と組み合わせの実態に関する研究」、「神社社殿(本殿、拝殿)の構法と維持保全の実態」を2月初旬の卒業論文発表会にて発表した。主な内容は、神社の実態(由緒、移転履歴、兼務神社、氏子、参拝者、祭事、境内の利用)、社殿(本殿、拝殿)の形式、社殿(本殿・拝殿・幣殿)の組み合わせ、社殿を建替えた時代と建替え理由、現社殿(本殿)の竣工時代と今後の使用予定期間、現社殿(本殿)の構造材(柱材)、現社殿(本殿)の構法的特徴とした。 以上をまとめ、改めて社殿の組み合わせや形式が多様であることなどを総括したが、同時に社殿の組み合わせや形式と、地域性や各神社本殿で祀られる神様との関係、返戻郵便の多い地域(過疎)など、未だ明らかにできていない研究課題も見えてきた。 本年度(3年目)の研究では、神社の形式に関連する文献を精査し、これまで得られたデータとの関連を見出すと同時に、これまで未調査・未分析で重要と考えられる内容を検証し、可能な範囲で現地調査(コロナウイルスの状況による)や、追加のアンケート調査を準備し、適宜、実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国神社のデータベース作成と一次(アンケート)調査の実施を当初の3年計画から1年前倒し2年で完了した。 ただし、調査をする中で、かつて実施した全国の寺院本堂の研究(本堂は1寺院に必ず1棟)とは異なり、神社で中心の建物である本殿と拝殿など複数の建物の組み合わせが想定以上に多様(本殿が2棟以上ある等)とわかった。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目の今年度は本来、二次調査(アンケート、現地)を予定していたが、コロナ対策を講じる上で移動が制限される状況にあり、現地調査の多くを最終年の来年度にまとめて行う計画。また、今年度は建築学会も中止となり、発表の機会も制約を受ける。 そこで、当面はこれまで得られたデータを文献と合わせて精査する計画である。なお、今年度、十分な現地調査を行えず、来年度(最終年度)だけでその分の穴埋めができないと判断した場合は、翌年への繰り越し申請を行うことも想定している。
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Causes of Carryover |
近隣などの神社調査の回数が限定的であった為、結果として余ってしまった。今年度も現地調査の実施状況次第では、来年度以降に利用する予定。
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