2021 Fiscal Year Research-status Report
イタリアの斜面集落における地質特性に関する領域史的研究
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18K04533
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤松 加寿江 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (10532872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 伸也 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (80440072)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | イタリア / 斜面集落 / 生産 / 居住 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度はコロナ禍のため、現地イタリアでの調査分析を実施することが出来なかった。 しかしながら、国内の斜面集落であり、茶の生産にである和束町集落において同様の観点から、実測、資料分析を行うことで、比較可能な視点及び視野を拡張させることができた。 また既に調査を実施したイタリア・ピエモンテ州の仏伊国境の斜面集落「プレイト」について、その点群データを用いて、ウォークスルー映像を作成することによって、斜面集落の実態、建物における平場の意味、勾配解消と平場の造成の形成過程について仮説を作り上げている段階である。 現地調査が可能となる時点で、予定していた実測調査を行い、最終的には日仏の比較研究というかたちでまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍にて現地調査ができないことが最大の理由である。国内で代替的な調査や資料収集は実施しているが、ままならない部分も大きい。コロナが落ち着き次第、リカバリーしたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
イタリアの現地調査ができない場合、日本の斜面集落である京都府相楽郡和束町の調査を行い、日伊における斜面集落の実態と形成について、比較研究として行う予定である。その場合、和束町地域推進課とは既に人的交流があり、茶生産を行う地域と、イタリアのワイン生産を行う地域との比較研究として、新たな発見を見いだせると考えている。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で海外調査にいくことができないため、海外渡航費が支出できないのが最も大きな理由である。
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