2020 Fiscal Year Research-status Report
Research on the constrution by militaly technology in opening-port period of Japan and Asia
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18K04535
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
大田 省一 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (60343117)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | コロニアル / 開港地 / 工兵隊 / 軍用建築 / 擬洋風 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、コロナ禍による渡航制限により、予定していた海外での史料調査及び現地調査が遂行できないままとなった。国内においても、同様理由により大学図書館での閲覧停止が多く、非常に制限の多い状態であった。そのような状況下でも、閲覧可能な国内文書館での調査、またオンラインでの海外サイトを含めた史料調査は実施することができた。国内においては、国立公文書館等において、開港期の史料を閲覧した。海外では、フランス国立図書館のオンラインサイトGallica等において史料調査を行った。これにより、19世紀から20世紀初頭にかけての、Revue du Genie millitaire等のフランス工兵隊出版物の読解・解析を行い、兵舎建築の図面、設計意図などに関して明らかにすることができた。特に、建築構法や熱帯気候への対応方法等を重点的に調査し、多くの未見史料を入手することができた。成果は日本建築学会大会での学術講演として発表した。また学外研究会「アジア建造環境200年研究会」にても別途発表しており、今後投稿論文としてまとめる予定である。 また、工兵隊の技術により建造された開港期建築に関して、特にフレンチ・トラスと呼ばれる小屋組に関して、国内事例の調査を行った。コロナ禍により現地調査に制限があるため、保存修理工事報告書を閲覧し、図面収集などを行った。 海外研究者との学術交流としては、オンラインによる研究会「mASEANa(東南アジア近代建築ネットワーク)」に参加し、東南アジアの建築学研究者と研究討議を重ね、学術知識の交流に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による渡航制限が大きく影響し、予定した海外調査が実行できないままとなった。今後の渡航可能となる状況の変化を待たなければならない点は多いが、現状でできることとして、オンラインによる史料閲覧や研究会・学会への参加により、少しずつではあるが、着手可能な範囲が広がっている。オンラインでの状況も刻々と変化しており、海外でもアクセス可能な文書類が増加傾向にあるため、引き続き情報収集に努めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の渡航制限も緩和傾向が続いているため、今後の調査再会へ向けて引き続き準備を進めていく。また、これまでの収集史料や調査研究成果を用いて、学術論文等にまとめる作業にも継続して取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による海外渡航制限により、海外調査が実行できなかったため。次年度は、情勢を鑑みて調査計画を再考し、使用する予定である。
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Research Products
(2 results)