2018 Fiscal Year Research-status Report
船体に加わるスラミングによる衝撃荷重の粒子法による数値シミュレーション手法の開発
Project/Area Number |
18K04576
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴田 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30462873)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 粒子法 / 流体解析 / 衝撃荷重 / 可変空間解像度 / 重合粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
波浪時のスラミング現象を高精度に計算するためには、大波高の波浪場と船体運動を高精度に求める必要があり、研究代表者らが開発した粒子法の数値水槽モデルと船体運動モデルを用いたシミュレーションプログラムを作成した。3次元の船体全体の計算を行うには計算時間が膨大になる問題があり、計算時間の高速化が不可欠である。本年度は、この計算時間の問題を解決するために、研究代表者らがこれまでに開発した粒子法の計算時間を短縮することができる楕円粒子モデルと重合粒子モデルを適用した。これらの手法は、空間解像度を任意に変えられるようにすることで不要な粒子を削減し計算時間を短縮するとともに、船体近傍に高解像度の粒子を配置することで高精度な計算を可能にするものである。具体的には、楕円粒子モデルという横長あるいは縦長の粒子を用いる技術を導入し、粒子数を削減した。重合粒子モデルの導入では、計算領域を高解像度領域と低解像度領域に分け、低解像度領域で大きな粒子を用いることで粒子数を削減し、計算の高速化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シミュレーションプログラムに予定した技術を計画通りに導入できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
気相の影響を考慮可能にするモデルを開発する。開発したシミュレーションプログラムを用いてスラミング現象を計算する。
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Causes of Carryover |
研究計画に若干の修正をし、一部の研究作業を次年度に行なうこととした。 これにともない研究活動に必要な一部の研究費を次年度に使用することとした。 修正した研究計画に従って、適時研究費を支出する予定である。
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