2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K04604
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
宮川 雅至 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (50400627)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 都市工学 / 施設配置 / 施設数 / アクセシビリティ / カバー距離 / カバー率 / アクセス距離分布 / 施設閉鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに構築した施設の最適な整備量を決定するためのモデルを,実際の施設配置の分析に応用するとともに,モデルの記述力を高めるための高度化に取り組んだ.具体的な研究成果は以下の通りである. 1.山梨県の10市町における図書館,公民館,体育施設を対象に,現状の施設数を評価し,施設の相互利用や閉鎖の効果を分析した.まず,施設配置の利便性・効率性を住民から最寄り施設までの距離や人口と面積に基づく施設充実度を用いて評価した.そして,施設が少ない自治体に対して他自治体との施設の相互利用を,施設が多い自治体に対して施設の閉鎖を提案した.次に,施設の相互利用・閉鎖が施設までの距離に与える影響を分析し,相互利用による効果が大きい自治体の組み合わせや最適な閉鎖施設を明らかにした.以上の研究成果は自治体連携による公共施設の効率的な運営のための基礎資料となる. 2.施設の閉鎖や階層構造を考慮できるようにモデルを拡張した.閉鎖の可能性がある下位施設と常に利用可能な上位施設からなる階層構造を考え,住民から最寄りの利用可能な施設までの平均距離を求めた.そして,施設の総整備費用が一定であるという制約の下で,平均距離を最小にする各階層の施設数を求めた.また,施設の配置パターンが最適な施設数と平均距離に及ぼす影響を分析した.さらに,下位施設のみ,上位施設のみの場合と比較することで,施設に階層構造を導入することが有効な条件を明らかにした.以上の研究成果は病院と診療所のように階層構造を持つ施設の効率的な整備に資することが期待できる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果をまとめた論文が査読付学術雑誌に掲載されたほか,成果を学会で発表するなど,研究は計画通り進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を取りまとめ,施設を効率的に整備するための指針を得る.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で出張を取り止めたためであり,次年度の資料収集・成果発表の旅費として使用する.
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