2021 Fiscal Year Research-status Report
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18K04604
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| Research Institution | University of Yamanashi |
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Principal Investigator |
宮川 雅至 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (50400627)
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2018-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 都市工学 / 施設配置 / 施設数 / アクセシビリティ / カバー距離 / カバー率 / アクセス距離分布 / 施設閉鎖 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに構築した施設の最適な整備量を決定するためのモデルを拡張し，需要がフローで表される立ち寄り型施設を扱えるようにした．具体的な研究成果は以下の通りである．
１．ガソリンスタンドやコンビニエンスストアのような立ち寄り型施設を対象に，最適な施設数を決定するためのモデルを構築した．まず，一様に分布する起終点に対し，移動途中に施設に立ち寄るためのアクセス距離の分布を求めた．施設の配置パターンとして格子状配置とランダム配置を考え，距離の計測には直交距離を用いた．アクセス距離分布は施設までの立ち寄り距離が一定以内の移動の割合（カバー率）を表す．そして，アクセス距離，トリップ長，起終点の位置関係がカバー率に及ぼす影響を分析した．次に，計画者が目標とするカバー率を達成するという条件の下で施設数を最小化する問題を解くことで最適な施設数を求めた．
２．施設閉鎖の可能性を考慮し，最も近い施設に加えて，2番目に近い施設までのアクセス距離を用いて最適な施設数を決定するためのモデルを構築した．まず，2番目に近い施設までのアクセス距離の分布，および最も近い施設と2番目に近い施設までのアクセス距離の同時分布を求めた．これらの分布はそれぞれ2番目に近い施設によってカバーされる移動の割合，最も近い施設と2番目に近い施設によってカバーされる移動の割合を表す．そして，目標とするカバー率を達成するために必要な施設数を求めた．
以上の研究成果は，施設数に関する意思決定を支援するだけでなく，施設の最適配置にも役立つなど，立ち寄り型施設の効率的な整備に資するものである．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果をまとめた論文が論文が査読付き学術雑誌に掲載されるなど，研究は計画通り進展している．
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| Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果から得られた施設の整備量とアクセシビリティとの関係，および最適な整備量の性質を整理し，施設を効率的に整備するための指針を得る．
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| Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で出張を取りやめたためであり，次年度の資料収集・成果発表の旅費として使用する．
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