2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of Large Scale Multi-Agent Simulation Platform and its application to Social Simulation
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18K04623
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
芳賀 博英 同志社大学, 理工学部, 教授 (30268114)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マルチエージェント / シミュレーション / 数理モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は研究計画の最終年度であり,これまでの成果を学外に発表すべく,国際学会への投稿を予定していたが,新型コロナの感染の拡大により,ほとんどの国際学会が中止もしくはオンラインになった.そこで学術雑誌への投稿の準備をおこない,一報が採録され,出版されることとなった.また,2019年に参加・発表をした学会から,招待講演の依頼をうけ,2020年オンラインで開催された学会で,講演をおこなった.2020年度に得た研究成果は以下の通りである. ・学会誌論文 "Simulation of Japanese National Diet Members Election System using Agent-based Modeling", Springer-Nature Proceedings in Mathematics & Statistics (PROMS) Series - Modeling, Simulation and Applications of Complex Systems (本論文はProceedingsとなっているが,Springer-Natureが発行する学術誌のシリーズである) ・招待講演 "Simulating Physical and Social Phenomenon by Agent-based Method (ABM)", Invited Talk at 3rd International Conference on EEET-2020 (Electronics and Electrical Engineering Technology 2020)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの感染拡大により,成果の発表を行うための国際会議が軒並み中止となり,成果発表が十分行えなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
これまではマルチエージェントモデルを様々なシミュレーションに適用してきたが,今後は適用範囲を拡大してゆく計画である.具体的には物理現象を表す数理モデル(微分方程式や連立方程式など)を,マルチエージェントモデルで解くことをお試みる.これまでの研究は,物理対象を直接マルチエージェントでモデル化し,対象とする現象を解いてきたが,対象には数理モデルがある.したがって見方を変えると,これまでの研究は数理モデル(微分方程式等)を解いてきたことになる.今後は現象の物理モデルというものを離れて,数理モデルが与えられたときに,それを直接マルチエージェントモデルで解くという研究を計画している.
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Causes of Carryover |
2020年度は新型コロナの感染拡大のために,すべての海外発表が中止となった.そこで出張旅費が一切執行できなかったため,予算に差額が発生した. 2021年度についても,出張・発表のめどは明確になっていない.そこで,学会発表の内容をさらにブラッシュアップして,雑誌論文として投稿し,未消化分の予算の執行を目指す.また,時期の研究テーマへの展開を目指して,新たな計算資源の購入を計画している.
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Research Products
(2 results)