2023 Fiscal Year Annual Research Report
Systematization of cMOT Framework as Second Generation Management of Technology
Project/Area Number |
18K04629
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
中岡 伊織 星城大学, 経営学部, 准教授 (50469186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 教授 (00389404)
朴 唯新 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (20435457)
赤岡 広周 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (70571074)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 技術開発戦略 / 組織体系 / 特許情報 / テキスト解析 / ICT業界 / 自動車業界 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,イノベーションの成果へとつながる価値獲得メカニズムにおいて,特許情報より技術開発の強みを明らかにするcMOTフレームワークを開発することを目的に研究を進めている.cMOTフレームワークではR&Dの方法・内容および開発人員の構成について,MOTにおける知見をもとに各々複数の観点(方法・内容:両利きの経営度合いや差別化領域の抽出など,人員の構成:サイロエフェクトやコア硬直性など)から各社の技術開発に対する取り組みに対して解析するフレームの構築を目指している. 本年度は,特許の要約文章のベクトル化とそのクラスタリングにより,差別化度合いおよび差別化領域を抽出するための手法について研究を進め,The 15th Asian Academy of Management International Conference 2023 (AAMC 2023)にて発表し,Best Paper Awardを受賞した. 当該研究ではEVにおけるバッテリーの技術開発に着目したが,2000年代は日本企業が業界において強みを有していたが,その2010年代には強みが失われたこと,さらには中国企業の台頭についても定量的に明らかにした.近年の日本企業の強みを有している領域において詳細に調査した結果,さらなる次世代開発に向けての取り組みを進めていることを導いた. また各社の技術開発に関するアーキテクチャの可視化手法に関して研究を進め学会にて報告を行った. この他にも,電子部品(コンデンサ)の技術開発における国際競争力に着目した論文についても発表した. 今年度の研究の実施により,研究計画当初に予定していた技術開発を定量的に表現するための全フレームワークが完成した.
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