2018 Fiscal Year Research-status Report
準天頂衛星システムを利用した巨大災害発生急性期の救命用情報アーキテクチャの開発
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18K04663
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Research Institution | Advanced Institute of Industrial Technology |
Principal Investigator |
嶋津 恵子 産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (70424215)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | システムズエンジニアリング / 衛星通信 / 減災 / レジリアンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は次のとおりである。 送信情報量が制約される準天頂衛星の配信用回線を最大限活用した災危通報用情報アーキテクチャの世界標準化を狙い、欧州が運用するGalileoとの共通デザイン試みる。さらに、その成果を反映した情報アーキテクチャの設計と、それを搭載した情報システムの開発を行う。 これに対し本年度は、 欧州Galileoの企画・開発・運用を担当するECの担当官と協力・共同し、世界展開を目論んだ日欧共通メッセージ(ver1.0)を開発した。このメッセージを利用し、机上シミュレーションを実施し、日欧の災害に貢献することを確認した。 これらの活動を整理した結果を、国際会議の招待講演で発表し、表彰をうけることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画であった、世界標準化に向けてすでに着手することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
・世界展開を目論んで開発した日欧共通メッセージ(ver1.0)に対する日本国内とアジアからの反応を入手し、バージョンアップを実施する。また、総務省のマルチメディア振興センターからLアラートのアーカイブデータを入手しアプリケーションシステムのプロトタイプ開発を実施する。 ・技術開発目標について達成すべきマイルストーンは、Lアラートで配信される自由表記形式の安否情報を、開発した日欧共通メッセージ(ver1.0)に変換する際の情報解像度の格差の回避である。実際に開発した共通メッセージとアプリケーションシステムを、スマートフォンやデジタルサイネージ上で稼働し、実用性の確認に着手する。
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Causes of Carryover |
成果の実証検証に必要な備品の購入を次年度に計画しなおしたことが理由です。
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Research Products
(5 results)