2018 Fiscal Year Research-status Report
Friction law in metal forming under oil-lubricated condition
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18K04775
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
王 志剛 岐阜大学, 工学部, 教授 (30244510)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | トライボロジー / 摩擦法則 / 塑性加工 / 潤滑油 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者はここ数年の研究を通してドライ加工における摩擦法則を確立した。この新しい摩擦法則はこれまでの塑性加工分野の標準摩擦法則であるProf. Bayの法則に取って代わるものとして認められつつある。本研究は、これまでの研究を発展して潤滑油を用いた場合の摩擦法則の構築と潤滑機構の解明を行うものである。 本年度は研究室保有の側方引張付加形摩擦試験機を用いて、摩擦工具材は冷間加工工具鋼にダイヤモンドライク皮膜とし、被加工材は冷間圧延鋼板を使用し、摩擦試験を行った。潤滑油は鉱物油に油性剤を加えたものを使用し、塗付油膜の厚さを調整した。 一連の実験を通して、潤滑油を用いた場合の摩擦法則は、摩擦係数一定に始まり、平均面圧の増加に伴い、摩擦係数が減少し、再び一定になることが分かった。平均面圧の増加による摩擦係数の減少は潤滑油の接触圧力分担によるものとして一連の変化を考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本実験の結果、予備実験するの結果とほぼ合致するものが得られ、かつ潤滑油の圧力負担を用いて、得られた摩擦法則をほぼ合理的に説明できる見通しが得られたので、当初計画以上に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定の通り、摩擦面観察を通して、潤滑油が圧力負担する詳細のメカニズムを解明する。
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