2023 Fiscal Year Annual Research Report
Research for Rb-Cs molecules toward EDM measurement
Project/Area Number |
18K04973
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
本多 和仁 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70408706)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | セシウム原子 / ルビジウム原子 / レーザー冷却 / Nd:YVO4レーザー光源 / 波長安定化 / 波長固定 / モード制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに光ピンセットに用いるNd:YVO4レーザー光源を作成し,発振を確認することができた.また,セシウム原子やルビジウム原子の磁気光学トラップに成功している.以降の目標はセシウム原子とルビジウム原子を同時にレーザー冷却し,光ピンセットで捕捉することである.一方,セシウム原子とルビジウム原子を同時にレーザー冷却で捕捉するためには,それぞれに用いるレーザー光をふさわしい波長で固定することが必要である.そこで,それぞれの原子の共鳴周波数への波長固定のための負帰還回路と光学装置の設計を進め,信号を得た.しかし回路のインピーダンスの問題があったため,回路全体を見直し,新しい回路を作成した. 結果,研究期間全体を通して,光ピンセットに用いるNd:YVO4レーザー光源を作成し,発振を確認することができた.さらに,その波長の長期安定化とモード制御するための研究を進めた.また,セシウム原子やルビジウム原子の磁気光学トラップに成功した.一方,目標であるセシウム原子とルビジウム原子を同時に光ピンセットで捕捉するには至らなかった.しかし,これまでの資材を用いて研究を進めることで目標を達成することは可能である.また,Nd:YVO4レーザー光源の安定化に関してはさらに研究を進め,これまで知られているよりもより簡易な方法を開発することを考えている.これにより,レーザーによる気体原子の制御の進展に寄与することができるだろう.
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