2020 Fiscal Year Research-status Report
optical waveguide spectroscopy for liquid/liquid interface studies using liquid-core/liquid-cladding optical waveguides
Project/Area Number |
18K05164
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
角田 欣一 神戸大学, 海事科学研究科, 客員教授 (30175468)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 弘樹 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (80397603)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 液/液光導波路 / 液液界面反応 / 混じりあう溶媒系 / 蛍光 / ラマン散乱 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請では,4つのテーマについて検討を行う予定である.すなわち,I)LLWのキャラクタリゼーション手法の高精度化とその評価(H30),II)LLWの錯形成反応観察への応用(H30~R1),III)LLWにおける反応物の拡散係数の効果の検討(H30~R2),IV) LLWの酸化還元反応観察への応用(H30~H32),である.本年度は,上記4つの項目のうち、主にII)およびVI)について検討を行う予定であったが、コロナ禍のため、計画通りの研究遂行ができなかった。そのため研究期間の延長の手続きをとった。 本年度の研究内容は以下の通りである。 1)上記研究項目I)について、本年度は検討を行わない予定であったが、流体力学シミュレーション(CFD)ソフトウェアを群馬大学から神戸大学に移設する過程で、これまでのソフトウェアにモジュールを追加すると、界面化学反応をさらに詳しくシミュレーション出来ることがわかった。そこでその導入と動作確認を行った。改良したこのシステムを今後の反応解析に応用していく予定である。 2)II)の錯形成反応観察に関しては、50%エタノール/水により液液光導波路を形成させ、コアにAl3+、クラッドにAl3+の蛍光誘導体化物質で配座数の異なるキレート剤であるルモガリオンまたは5-スルホ-8-キノリノール(HQS)を添加し、錯体生成反応の測定を行った。基本的な検討にとどまったが、本法によりこれら錯形成反応の高感度な計測が可能であることがわかった。来年度もさらに詳しい検討を行う予定である。 なお、VI)の酸化還元反応観察については検討を行うことが出来なかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
主にコロナ禍により、研究遂行に大きな制限を受け、大きな研究の遅れを生じた。そのため、研究期間の延長を申請し認められた。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでの実験結果からLLWの反応解析について,CFDシミュレーションの信頼性が確かめられている。さらに、モジュールの追加によりその高性能化が期待できるため、これまでの研究方針の大きな変更は必要ないと判断している。今後,本手法をベースに、II)錯形成反応観察に関して集中的に検討を行って行く予定である。しかし、IV)酸化還元反応観察に関しては、コロナ禍などの諸般の事情を考慮すると、本研究課題中で完了することは不可能な状況と考えられる。そのため将来の課題としたい.
|
Causes of Carryover |
コロナ禍のため、実験などの研究遂行に支障が出た。また、学会出席などのための旅費なども使用しなかった。使用しなかった予算は、次年度において実験などの研究遂行に使用する予定である。
|
Research Products
(2 results)