2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel extraction systems for hardly extractable substances using ionic liquids
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18K05165
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| Research Institution | Chiba University |
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Principal Investigator |
勝田 正一 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (40277273)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | イオン液体 / 溶媒抽出 / 分離濃縮 / 白金族元素 / ランタノイド / ヨウ素 / 金属酸化物ナノ粒子 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は，研究成果のまとめと論文発表を行った。現在も継続中であり，2023年度に学会等での招待講演・特別講演を行うほか，いくつかの論文発表を予定している。
研究期間全体を通じて実施した主な研究成果は，以下の通りである。
(1) イオン液体（IL）である塩化トリオクチルアンモニウムを抽出溶媒に用いることにより，従来抽出が困難とされてきたRuおよびRhを高効率に抽出可能であることを見いだし，その抽出特性を詳細に解明した。(2) ILの一種である1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを抽出溶媒とするランタノイド - リン酸ビス(2-エチルヘキシル)の抽出について詳しく調べ，通常の分子性溶媒（トルエン）よりもILを用いた方が抽出能および分離選択能に優れることを明らかにした。(3) 従来抽出・濃縮が困難とされてきた陽イオン性薬毒物やアミノ酸について，これらの抽出・濃縮に適した in situ IL形成マイクロ抽出法を見いだした。(4) ヨウ素の主要化学種であるヨウ化物イオン，ヨウ素酸イオン，ヨウ素分子について種々のILと水との二相系における分配挙動を調べ，その分配特性を明らかにした。また，かん水中のヨウ化物イオンを高効率に抽出しうるILを見いだし，かん水中のヨウ素の分離・定量に応用した。 (5)水中に分散した金属酸化物ナノ粒子をIL/水界面に捕集・濃縮可能であることを見いだし，水中の酸化銅ナノ粒子に対する選択的かつ高感度な分離・定量法を構築した。
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