2019 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of effects on intestinal environments by polymeric polyphenol metabolites by the gut microbiota
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18K05484
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
庄司 俊彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, ユニット長 (90582510)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ポリフェノール / 腸内細菌 / メタボローム |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、ヒト上皮細胞株Caco-2細胞を用いてリンゴポリフェノールの各重合度別および代謝物などについて、腸管バリア機能に与える影響について評価した。また、Biffidobacterium adolescentis菌、Adlercreutzia equolifacienss菌、Slackia equolifacienss菌など5種類の腸内細菌由来の菌株を用いて、カテキン類など6種類のポリフェノールの分解物産生について評価したところ、ポリフェノールの種類によっては比較的安定で分解されないものがあることを明らかにした。今後、培養条件などを更に検討していく。さらに、10週令のC57BL/6Jマウスを高脂肪高ショ糖食(HFHS)を投与し、作成した食餌性肥満モデルを使った動物試験において、高分子ポリフェノールを投与し、採取した糞便中の代謝物を分離し、Caco-2細胞による腸管バリア機能への影響を評価することとしているが、動物試験で使用する高分子ポリフェノールの必要量(数十g単位で必要)の調製が遅れているおり、継続して行っている。令和2年度に高分子ポリフェノールの分離調製が終了後、動物試験を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高分子ポリフェノール(PP)及びその代謝物の腸管バリアに与える影響を評価することとしており、試料と培養した細胞の採取を進めており、ムチン及びタイトジャンクションなど腸管バリア機能に関与する遺伝子の発現解析を行う。一方、動物試験で使用する高分子ポリフェノールの必要量(数十g単位で必要)の調製を行っているが、分離カラムの不安定となり十分な量を確保できていない。引き続き試料の調製を続ける。
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Strategy for Future Research Activity |
高分子ポリフェノールの調製の終了後、動物試験を行い糞便を採取し、代謝物の抽出を行う。また、ポリフェノールの糞便による培養上清を使い、腸管バリア機能への影響について評価を行う。研究の最終年度であり、速やかに研究を実施し、成果の取りまとめが行えるように研究を推進する。
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Causes of Carryover |
研究に使用する消耗品などの購入にあてって、節約したことと、平成31年度実施予定であって動物試験の試料調製が遅れているが、本年度計画どおりの試験内容を実施するため。
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Research Products
(2 results)