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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Fungivorous insects that cause Fungi transmission affect mycotoxin Production Capacity ?

Research Project

Project/Area Number 18K05509
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

小西 良子  東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (10195761)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 直樹  麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (90447558)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords食菌性昆虫 / カビ毒産生
Outline of Annual Research Achievements

目的:今までの研究の成果から、食菌性昆虫であるヒメマキムシからカビ以外の細菌の分離同定をした結果、放線菌であるStreptomyces olivaceusまたはS. pactumが共存している可能性が示唆された。さらにこれらの菌とステリグマトシスティン(STC)を産生するAspergillus versicolarとを共培養すると、真菌の増殖には影響を及ぼさないがカビ毒産生能を低下させることを見出した。今年度は、カビ毒産生能を低下させるメカニズムについて、代謝産物の網羅的手法を用いて解析を試みた。方法:A. versicolarとS. olivaceusの共培養は5か月間行った。1か月ごとに培地交換を行い、A. versicolarは継代したまま、新しいS. olivaceusと交換した。培地交換で得られた培養上清を遠心し、85%アセトニトリルで抽出し検体とした。対照としては、放線菌なしで培養したものを用いた。培養上清中に含まれる代謝産物は LC/QTOFシステム(Agilent 6546)により測定した。共培養4か月以降から有意に放線菌によるカビ毒産生抑制作用が見られたことから、5か月目の代謝産物を中心に解析した。結果:まずSTCの生合成における中間体について検討した結果、AverufinとVersicolorin AおよびVersicolorinBが放線菌の有無にかかわらず検出された。しかし、両者に産生量に有意差は見られなかった。また、中間体ではない代謝物として、被検検体に特有の物質は24成分、対照検体に特有な物質は27成分検出されたが、同定までに至らなかった。これらのことから、放線菌のカビ毒産生能を低下させるメカニズムは、STCの生合成を途中で停止させるではないことが示唆された。今後中間体以外の代謝産物の同定を行う必要がある。

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Published: 2023-12-25  

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