2023 Fiscal Year Annual Research Report
Randomized double-blind comparative study on the effect of bifidobacteria on the induction of tolerance to egg allergy oral immunotherapy
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18K05523
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
今井 孝成 昭和大学, 医学部, 教授 (60365731)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / 経口免疫療法 / マイクロバイオーム / 無作為盲検化比較試験 / ビフィズス菌 / 腸内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
背景:経口免疫療法(OIT)を安全かつ効率的に実施する方法はいまだ開発されていない。特に持続的無反応の獲得が困難であり、これまでにOITの方法論において様々な検討が行われてきている。今回われわれは乳酸菌製剤を用いて、鶏卵OITに与える効果を検証した。 方法:研究は無作為盲検化比較試験で行われた。2018から2022年に昭和大学病院で卵白1/8個以下で明らかな症状を呈した症例とし、無作為にビフィズス菌投与群(B群)とプラセボ群(P群)に盲検化して割り付けた。OITは1/4個を維持量として漸増し実施した。開始48週に加熱卵白1個のOFCを実施し、陰性の場合に持続的無反応の確認を実施した。結果は中央値(四分位)で示した。 結果:登録は41例(B群21例、P群20例)、年齢は6(5-9)歳、男児が28例(68%)、閾値は1/32(1/100-1/10個)であった。OIT開始時、総IgE値は714(364-2022)IU/mL、OVM特異的IgE値は15.7(7.52-65.4)UA/mL、末梢血好酸球数は441(308-775)/μL、TARCは488(317-628)pg/mLであった。31例(B群16例、P群15例)が48週OFCを実施し、陰性20例(B群10例(63%)、P群10例(75%))であった。持続的無反応の獲得は9例(B群6例(60%)、P群3例(30%))であった。群間差は認めなかった。 考察:鶏卵OITにおいて乳酸菌製剤の介入は、OITの経過と結果に明らかな有益性を認めなかった。研究期間中にコロナ禍をはさんだことで、研究機関が想定より長くなった。
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Research Products
(1 results)