2019 Fiscal Year Research-status Report
Function analysis and application of flowering-related genes involved in soybean ripening period
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18K05584
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
小木曽 映里 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 次世代作物開発研究センター, 研究員 (00646929)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ダイズ / 成熟期 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダイズの成熟期に関わる因子と考えられるFTB1の同質遺伝子系統および変異体を栽培し、開花以降の発達段階を細かく観察したところ、成熟期間だけが延長しているだけでなく、開花以降の莢の発達から子実の肥大、成熟までの全ての期間が延長していることが明らかとなった。変異体は、WTよりもやや生育が劣るため正確な比較はできなかったため、交配を行い、分離集団による観察を行った。初回の交配が失敗していたため、スケジュールが大幅に遅れてしまったが、ガラス温室にて観察をすることができた。FTB1遺伝子の変異体においても、同質遺伝子系統と同じくFTB1遺伝子は、開花以降の全ての発達過程を遅らせる効果があることが明らかとなった。 エンレイ品種以外の遺伝的背景におけるFTB1の効果を調べるために、複数の親に由来する交雑集団におけるFTB1遺伝子の効果を調べたところ、エンレイで見られたように開花への影響はほとんど見られず、登熟までの期間が延長することが明らかとなった。FTB1は遺伝的背景によらず、開花への影響をほとんど持たず、登熟までの期間に関わることが確かめられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
変異体の生育が悪いため、品種と交配した種子を用いたが交配できていないことが途中で明らかとなり、交配をやり直したため系統育成が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
生育期間を通し、発達段階の違いを観察し続けてきた結果と対応させるため、発現解析を行う。FTB1のパラログであるFTH遺伝子との配列解析を行い、進化的な考察をする。
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Causes of Carryover |
サンプリングは行ったものの、発現解析をすることができなかったため、試薬の購入も含め次年度とした。
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