2020 Fiscal Year Research-status Report
アフリカの灌漑稲作地域のコミュニティによる持続的な水利運営の実態解明と普及の試み
Project/Area Number |
18K05845
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山根 裕子 名古屋大学, 農学国際教育研究センター, 学振特別研究員(RPD) (70528992)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | ケニア / 稲作経営 / 賃労働 / 家計調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は渡航前に新型コロナウィルスの蔓延が深刻になってしまったので、調査に赴くことができなかった。そこで、論文執筆に専念していた。日本語の論文も併せて3報掲載に至った。その内、本研究の課題に該当する一報が「African Journal of Agricultural Research」に掲載された。また、別の2報を投稿中及び掲載に至らず再度投稿するために修正中である。3報の題名と状態は以下のとおりである。・Wage labor in rice cultivation areas near Lake Victoria in Western Kenya.(掲載済みAfrican Journal of Agricultural Research.Vol. 17(4), pp. 618-628・Real-world scenarios of rice cultivation in Lake Victoria: Effect of weeding on yield and rice cultivation management via area studies.(投稿中)・ROLE OF RICE CULTIVATION IN HOUSEHOLD DEVELOPMENT: EVIDENCE FROM AHERO REGION, KENYA(修正中)内容としては申請者が実際に農家で稲作を行い地域の農家の稲作の問題点を社会学及び栽培、経済等多面的な視点から分析を試みている。掲載に至っていないものも論旨を修正していけば掲載に至ると考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在投稿中の3報を昨年度中に掲載までもっていく予定であったが、掲載に至らなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在投稿中の2報を引き続き論文掲載に至るまで手直ししつつ、今年度も引き続き論文執筆専念し、新たに4報執筆する予定である。その4報を投稿したのちに、今年度中に今まで書き溜めてきた論文をまとめケニア西部の稲作の調査に関する報告書を書く予定である。実験ベースでの研究は多いが農家圃場で稲作を行い、技術、稲作経営、販売ルート、稲作の地域間比較等々多面的にアフリカの稲作いい気の情報をまとめた報告書は今のところないと考えている。
|
Causes of Carryover |
今年度は著書を出版する予定で、その出版費用として科研費を利用したいと考えている。また、英文校閲等にも使用する予定である。
|