2020 Fiscal Year Annual Research Report
Factors of organic stagnation in Japan and developing possibility of CSA in Japan, China and Korea
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18K05862
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
波夛野 豪 三重大学, 生物資源学研究科, 名誉教授 (30249370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐崎 卓也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 本部, 上級研究員 (10370529) [Withdrawn]
藤本 穣彦 明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (90555575)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | CSA / シェア / コミュニティ / 産消提携 / 有機農業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度に当たる本年度は、コロナ禍のため、海外渡航や国内の現地調査を控えざるを得ない状況となり、予定していた台湾の現地調査を取りやめた。また、日本のCSAの主導的存在である神奈川県の「なないろ畑農場」の主宰者であり、本研究のキーパーソンでもあった片柳義春氏の急逝という事態により、当初予定された調査が数件、実施不可能となったため、それらに替えて文献・資料調査を充実させ、同時に研究者・実践者との議論を深めることとした。そのためには、研究代表者の企画書籍である、片柳義春『消費者も育つ農場~CSAなないろ畑の取り組み』創森社、2017.をテキストとし議論のベースを共有した。 以上の結果、台湾に関しては、近刊論文情報およびその著者を含む研究者との情報交換を行い、文献・資料調査については関連書籍だけでなく、実践団体から収集した資料集・小冊子などの原資料から得られた知見と研究者・実践者との議論によって最終的な研究のとりまとめに貢献する成果を得られた。 研究課題の一つである日本におけるオーガニックの停滞要因については、各国での価格調査、GDPの比較などの結果から、一般に指摘される慣行農産物との価格差、購買力不足といった市場環境要因を採用するには無理がある。一方で、有機農業の普及が進む国々では、ローカルフード運動を背景に、市場を介さないCSAが急速に伸展している。つまり、有機農業は市場条件よりも地域との関わりの中で普及が進むことが示されている。したがって、もう一つの研究課題であるCSAと地域の関りから、有機農産物をローカルフードとして捉えるにはCSAを単なる地縁組織としてではなく、テーマコミュニティとして再定義する必要がある。このことから、本研究の「CSAと地域との関わり」を明らかにし、CSAの展開可能性を考察するという課題の社会的意義が再帰的に示されることとなった。
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[Journal Article] Restoration Channel and Waterfront Community by Effective Utilization of Local Biomass and Bio-waste Resources under the Concept of “the Most Beautiful Village in Japan”: A Case Study of Tan Phu Thanh Village, HauGiang Province in Mekong Delta, Vietnam2020
Author(s)
Tokihiko Fujimoto, Nguyen HuuChiem, Nguyen Van Cong, Nguyen Xuan Loc, Tran Sy Nam, Nguyen Cong Thuan, Nguyen Duy Can, Le Tran Thanh Liem, Ryuji Nakayama, Yusuke Shiratori
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Journal Title
Proceedings of Roorkee Water Conclave 2020
Volume: 53
Pages: 1-9
Peer Reviewed
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