2022 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research on human resource management and career design for young female farmers
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18K05874
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
澤野 久美 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 本部, 上級研究員 (10445851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 貴子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70305564)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 女性農業者 / キャリア |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の主な研究実施概要は、以下のとおりである。第一に、昨年度に続き、離職に関する文献調査および関係者への問い合わせを行った。また、農業法人の生産部門以外に就職希望するケースも検討した。生産部門への就職希望のケースと同様に農業法人内でのキャリア形成などに対する不安感も示されたことから、他業種におけるケースの文献調査も実施した。第二に、若年層女性のキャリアデザインを広義に検討するため、広島県の女性農業委員に関する実態調査を実施した。また研究分担者が、近畿農政局による「女性農業委員座談会」にコーディネーターとして参加し、本研究での成果もふまえ、女性農業委員の役割の明確化・文字化の必要性、農業委員と農地利用最適化推進委員の双方に女性の登用を増やしていくことの必要性を強調した。第三に、女性や障害者などが活躍できる場としてのユニバーサル農業に関する調査結果をまとめた。第四に、研究代表者と研究分担者との間での情報共有や今後の成果発表等に関する打ち合わせや本研究課題に関連する情報収集を積極的に行った。 本研究は、農業法人における若年層女性のキャリアデザイン等に関してヒアリング調査や文献調査等を行いながら検討した。その結果、農業法人側が若年層女性を雇用する上では、採用時のインターンシップ実施によるミスマッチの防止、社会的な使命感を持って働ける環境づくりや農業法人における経営理念の共有の促進、多様なキャリアパスの設計の必要があることなどを明らかにした。
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