2019 Fiscal Year Research-status Report
DNA育種の実現にむけたウズラの産卵・産肉性に関与する遺伝子座のゲノムマッピング
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18K05942
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
只野 亮 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (70614048)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ウズラ / SNPマーカー / 資源家系 / 経済形質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ウズラの産卵や産肉性(経済形質)に関わる遺伝子座を明らかにすることが最終的な目的である。そのために実施する研究内容は、以下の3つの項目に大きく分けられる。1)SNPマーカーの遺伝子型と形質の双方において差異がある2つのウズラ系統を交配して、F1を作成する。次に、F1を全きょうだい交配することで、200個体以上のF2を作成する。同時に、産卵や産肉についての形質データを個体ごとに記録する(既に終了済みである)。2)親、F1、F2世代の全ての個体を対象として、SNPマーカーの遺伝子型判定を行う(親とF1世代については、既に終了済みである)。3)形質データと遺伝子型情報を用いて連鎖解析を行い、ウズラの産卵や産肉に関与する遺伝子のマッピングを行う。現在、2)の研究内容の一部であるF2の遺伝子型判定を実施しているところである。具体的には、形質データに欠損などがなく遺伝子マッピングに使用可能である339個体のF2を選抜して、SNPマーカーの型判定を行っている。今後は、遺伝子マッピングに必要となる親、F1、F2の3つの世代にわたる遺伝子型情報が整い次第、体重、産卵率、卵の内部形質などについて遺伝子マッピングを実施し、有用形質を支配する遺伝子座とその染色体上での位置を特定する予定である。本研究によって、有用な遺伝子座の近傍にあるSNPマーカーを見つけることができれば、これらのマーカーを目印として効率的な育種改良が可能になると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、339個体のF2についてSNPマーカーの遺伝子型の判定まで進展しており順調に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
F2の遺伝子型のデータが揃い次第、遺伝子マッピングを実施する。
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Causes of Carryover |
F2個体の遺伝子型判定を今年度内には完了できなかったため残額が生じたが、翌年度分と併せて遺伝子型判定やデータ解析の費用として使用する予定である。
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