2022 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮細胞・周細胞相互陥入部を介した血管新生制御機構の三次元電顕免疫学的研究
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18K05983
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
和久井 信 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (40201157)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 血管内皮蔡瑁と周細胞 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年(2021)5月3日研究代表者はJ.Toxicologic.Sciに論文を投稿したが、令和3年(2021)7月4日に投稿論文に“疑義”が有るとする通知が、編集委員長から麻布大学長に告発され、学長は審議後令和3年(2021)7月5日に告発を受理した。その後、設置された倫理委員会は審議の結果、令和3年(2021)8月24日に学長から科研費の残金の使用停止が通告された、令和4(2022)年1月11日に「論文不正を認定する」が勧告された。令和4(2022)年10月3日取扱要領第17条に該当する事で補助事業廃止する勧告が発令された。そして令和4年(2022)11月30日懲戒解雇が通告された。三次元マトリックス・ジェルは培養マトリックスとして開発されたジェルである。特性として、低温では流動性水溶性を示す。これに対し室温以上では流動性を示さない固形のハイドロゲルとなることが報告されている。すなわち、ハイドロゲル状態で各種細胞増殖因子・抑制因子を添加することが可能である。さらに、この変化は温度変化に対応するものであり、可逆的に繰り返し行うことができる。さらに、ジェル内において各種細胞が増殖可能であることから、ラット皮下に埋設することで周囲の生体に既存の血管構成細胞がジェル内に発育進入することが想定され、本検討ではこのジェル内で新生血管が発育進展することを確認するとともに、マトリックス・ピル作成のためジェル濃度の成作条件設定を変動させることから、新生血管の検討のための新規実験肉芽組織形成のモデルとして使用するための条件設定を決定した。最終的に令和4年度(2022~2023)に大規模な最終動物実験を実施したが、学長勧告で全動物実験中止し、懲戒解雇されたので昭和63年から科研費を基盤として行ってきた“新生血管モデル研究”は完遂できなかった。
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