2018 Fiscal Year Research-status Report
Intestinal innate immune response to enterically transmitted hepatitis virus
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18K05987
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
結城 明香 国立感染症研究所, 動物管理室, 主任研究官 (50450557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 大典 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 主席研究員 (60782761)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | I・III型IFN受容体遺伝子欠損マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
AおよびE型肝炎はウイルスに汚染された水や食物の摂取により罹患する。ウイルス腸管から侵入し血流に乗って標的臓器である肝臓に到達すると考えられているが、腸管からのウイルス侵入を制御する宿主免疫応答については未解明である。本研究は、マウスモデルと培養細胞の両システムを用いてAおよびE型肝炎ウイルス(HAV/HEV)の腸管からの侵入を制御する自然免疫応答を理解することを目的としている。 本年度はマウスモデルとして用いるためのI・III型IFN受容体重欠損マウスコロニーの立ち上げと、接種ウイルス株の選定を行った。海外共同研究者から分与されたI・III型IFN受容体重欠損マウス凍結胚を仮親に移植して得られた個体を繁殖し、国立感染症研究所実験動物施設内に小規模コロニーを確立した。マウス感染実験に用いるHAV株は3つの候補株があったため、HAVに感受性があることが分かっているI型IFN受容体欠損マウスに接種して感染性と病原性を調べ、接種ウイルスとして最適と思われる1株を選定した。一方、培養細胞を用いた解析については、より簡便で確実なウイルス複製評価を可能にするレポーター遺伝子を発現する遺伝子組換えHAVの分与を受け、予備実験を行いレポーターアッセイによるウイルス複製評価系を立ち上げた。また、遺伝子欠損Caco-2細胞の作製を開始した。以上、本研究課題を遂行するために不可欠な実験系の構築を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度に予定していた感染実験を実施するのに必要数のマウスを得ることができず、当初の実験計画より遅れが生じている。分与を受けたI・III型IFN受容体遺伝子欠損マウスの凍結胚は3ロットあり、最初に個体復元を試みたロットから得たマウス同士を交配させたが、繁殖能力が欠如していることが判明した。そこで、別ロットの凍結胚を使って2度目の個体復元を試み、十分な繁殖能力のある個体を得ることができた。現在は実験に使用するために必要な匹数のマウスを供給できる小規模コロニーが確立できている。培養細胞系を用いた解析については、遺伝子欠損Caco-2細胞を現在作製中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通りに研究を進める。I・III型IFN受容体重欠損マウスにHAVを接種し、腸管でのウイルス複製について調べる。Caco-2細胞を用いてHAV感染時の遺伝子発現解析や、遺伝子欠損Caco-2細胞株におけるHAV複製効率を調べる。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた大きな理由は、研究計画からの遅れのためである。マウスの繁殖が上手く行かず、本年度に予定していた実験が実施できなかった。また一部は年度末納品等にかかる支払いが平成31年4月1日以降となったたためで、当該支出分については次年度の支出額に計上予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Basal expression of interferon regulatory factor 1 drives intrinsic hepatocyte resistance to multiple RNA viruses2019
Author(s)
Yamane D, Feng H, Rivera-Serrano EE, Selitsky SR, Hirai-Yuki A, Das A, McKnight KL, Misumi I, Hensley L, Lovell W, González-López O, Suzuki R, Matsuda M, Nakanishi H, Ohto-Nakanishi T, Hishiki T, Wauthier E, Oikawa T, Morita K, Reid LM, Sethupathy P, Kohara M, Whitmire JK, Lemon SM
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Journal Title
Nature Microbiology
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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