2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K05990
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
新井 克彦 東京農工大学, 農学部, 教授 (60175940)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 間葉系幹細胞 / イヌ / ウマ / フローサイトメトリー / サンドイッチELISA |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、イヌおよびウマCD73並びにCD105の細胞外領域に対するリコンビナントタンパク質を抗原に用いて、モノクローナル抗体の樹立に成功した。これらの抗体は、イヌ脂肪由来間葉系幹細胞およびウマ骨髄由来間葉系幹細胞から抽出した細胞膜画分とウェスタンブロッティングにより反応したことから、細胞膜貫通タンパク質であるCD73およびCD105の特性を反映した。さらにこれらの抗体を用いたフローサイトメトリーを行ったところ、イヌ脂肪由あるいはウマ骨髄より調製した間葉系幹細胞を含む細胞集団の約70%の細胞が陽性を示したことから、これらの間葉系幹細胞の純度検定に利用できる可能性が示唆された。CD90についてはフローサイトメトリーに使用できない抗体であったため、次年度に再度樹立を試みる予定である。 さらに、イヌおよびウマCD105に対するモノクローナル抗体を用いて、V8プロテアーゼ処理リコンビナントCD105タンパク質に対する反応性をELISAにより検討したところ、エピトープを異にする抗体がそれぞれ8クローン樹立できたため、これらの抗体を組み合わせることでサンドイッチELISAによるCD105の微量測定系の確立を試みている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、イヌおよびウマCD73、CD90およびCD105に対するモノクローナル抗体の樹立に成功した。しかしながら、CD90に対する抗体については、フローサイトメトリーに使用できない抗体であったため、次年度に再度作製する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
イヌおよびウマCD105に対するエピトープを異にするモノクローナル抗体を用いて、サンドイッチELISAによるCD105の微量測定系の確立を試みている。さらに、CD73、CD90およびCD105に対するモノクローナル抗体をそれぞれ波長の異なる蛍光色素で標識し、三重染色によりレーザー顕微鏡やフローサイトメーターを用いた解析を実施することで、より迅速な間葉系幹細胞の同定法の確立を推進する。
|
-
[Journal Article] Incubation and water temperatures influence the performances of loggerhead sea turtle hatchlings during the dispersal phase.2018
Author(s)
Kobayashi, S, Aokura, N, Fujimoto, R, Mori, Kumazawa, Y, Ando, Y, Matsuda, T, Nitto, H, Arai, K, Watanabe G.
-
Journal Title
SCIENTIFIC REPORTS
Volume: 8
Pages: 1-8
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-