2019 Fiscal Year Research-status Report
The effects of adipose tissue-derived mesenchymal stem cell-derived exosomes on immune function
Project/Area Number |
18K06005
|
Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
手嶋 隆洋 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (80610708)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | エクソソーム / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 末梢血単核球 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
犬の脂肪由来間葉系幹細胞(AT-MSC)から分泌されるエクソソームが免疫調節機能に与える影響を解析することを目的に2019年度は下記の内容について検討した。 ①犬AT-MSCの培養上清から精製したエクソソームに含まれるmiRNAの解析 ②炎症惹起下におけるAT-MSCの培養上清から精製したエクソソームに含まれるmiRNAの解析 ①②については、炎症刺激の違いによるmiRNA発現について、arrayを用いて解析した。 ③炎症惹起下におけるAT-MSCから精製したエクソソームが犬の末梢血単核球(PBMC)に与える影響:密度勾配遠心法によって分離したPBMCをエクソソーム存在下で培養し、エクソソームの有無による免疫担当細胞(CD3+, CD4+, CD8+)の発現割合を比較した。発現割合の比較はフローサイトメーターを用いて行い、エクソソームの濃度による発現割合の変化についても解析した。また、昨年度実施した未刺激な状態でのエクソソームがPBMCの発現割合に与える効果と比較検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題計画で立案した予定で計画は概ね進行しており、技術的な課題など研究計画の大きな変更を必要とする問題点は生じていないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
エクソソームの分泌母体であるAT-MSCの状態によって、分泌されるエクソソームにどのような変化が生じるのかを中心に検討を行う。また、エクソソームが免疫担当細胞に与える影響については、フローサイトメーターによる表面抗原(CDマーカー)の発現について、より詳細に検討する予定である。
|
Causes of Carryover |
フローサイトメーターを用いたPBMCの解析に必要となる抗体の一部が未購入なため、次年度使用額が生じた。2020年度はより詳細なPBMCの解析を実施するため、抗体の購入に使用する予定である。
|