2019 Fiscal Year Research-status Report
Structural study of infection molecular mechanism of the mouse norovirus.
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18K06091
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
水谷 健二 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 助教 (10525570)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マウスノロウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、CD300ld及びCD300lfという1回膜貫通型のタンパク質がマウスノロウイルス(MNV)の感染受容体であること が明らかになったことを受け、この感染受容体タンパク質とMNVのキャプシドタンパク質との相互作用の解明を試みる。昨年度までに、マウスノロウイルスのキャプシドタンパク質V P1のPドメインとマウス側の受容体であるCD300lfの大腸菌大量発現系の構築を行い、インクルージョンボディーからリフォールディング条件の検討により結晶構造解析に十分な量を再現性よく調製することが可能となった。しかし、他の研究グループによりCD300lfとVP1の複合体の立体構造が報告されたため、研究計画を見直すこととなった。本年度はCD300lfと同様にMNVの受容体として知られるCD300ldに焦点を絞り研究を進めている。CD300lfの発現条件および精製条件をベースに条件検討をした結果、比較的高純度で精製することができた。収量については十分ではなかったため、培養スケールを上げて対応する必要があった。さらに別のアプローチとして、V P1と相互作用する分子の探索を進めている。ウイルス表面タンパク質と相互作用することによりウイルスの不活化を示すことが報告されている分子を候補としてあげ、発現系構築を行った。相互作用候補となる分子についてVP1との相互作用解析をしている。相互作用解析については条件検討が必要な段階で、まだはっきりとした結果は得られていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他のグループによる報告を受けて、当初の研究計画を変更する必要があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
CD300ldとVP1の相互作用の解析を中心に研究を進める。マウスノロウイルスの不活化に関わる分子の候補に対し、VP1との相互作用解析を行う。
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Causes of Carryover |
蛍光検出器の購入を予定していたが研究計画変更のため、新たな研究計画に必要な試薬・遺伝子・備品を買い増すための費用に充てる。
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[Journal Article] A Coil-to-Helix Transition Serves as a Binding Motif for hSNF5 and BAF155 Interaction2020
Author(s)
Jeongmin Han, Iktae Kim, Jae-Hyun Park, Ji-Hye Yun, Keehyoung Joo, Taehee Kim, Gye-Young Park, Kyoung-Seok Ryu, Yoon-Joo Ko, Kenji Mizutani, Sam-Young Park, Rho-Hyun Seong, Jooyoung Lee , Jeong-Yong Suh , Weontae Lee
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Journal Title
International Journal of Molecular Sciences
Volume: 21
Pages: 1-19
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research