2022 Fiscal Year Annual Research Report
Structural basis of the blood-testis barrier based on structural analysis of human claudin-11.
Project/Area Number |
18K06100
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
篠田 雄大 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (10597868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松波 秀行 沖縄科学技術大学院大学, 生体分子電子顕微鏡解析ユニット, スタッフサイエンティスト (80444511)
染谷 友美 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 客員研究員 (80450401)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 大腸菌無細胞タンパク質合成技術 / モノクローナル抗体 / 膜タンパク質 / クライオ電子顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、ヒトクローディン-11・抗ヒトクローディン-11抗体断片複合体のクライオ電子顕微鏡法による単粒子解析 昨年度から引き続き、本課題の目的であるヒトクローディン-11・抗体断片複合体の立体構造解析と、それに用いる立体構造解析用の高品質精製標品の生産を実施した。 大腸菌無細胞タンパク質合成技術(Shinoda et al, Sci.Rep.(2016))を用いて調製したヒトクローディン-11・抗体断片複合体の精製標品について、300 kVの透過型クライオ電子顕微鏡Krios G4(Thermofisher社)により画像データを取得し、単粒子解析用プログラムrelionおよびCryosparc(Punjanni et al, Nature Methods, 2017)を用いた単粒子解析によって、現時点において10オングストローム分解能程度の低分解能の三次元マップの取得に至っている。これにより、ヒトクローディン-11と抗体断片が相互作用する様子をとらえることができているが、特に膜貫通領域に相当するマップは未だに不明瞭であり、ヒトクローディン-11構造のモデリングには不十分であることから、現在も、立体構造解析用の高品質精製標品の生産を継続しており、立体構造のモデリングが可能な高分解能のデータ取得を目標として、取得した三次元マップから判明した情報をもとに改善策(精製試料に添加する脂質種など)を試行している。
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