2020 Fiscal Year Annual Research Report
Explore for tumor markers using glycomics approach
Project/Area Number |
18K06115
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中の 三弥子 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 准教授 (40397724)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | グライコミクス / 糖鎖分析 / 質量分析 / 腫瘍マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間全体(3年間)を通じて実施した研究成果を、研究計画の項目番号を用いて説明する。①1年目に追加サンプルの解析を行い、これまでに報告している結果と同様であった。②原発部位別に糖鎖の構造解析を行い異なっていることがわかり、その機序もわかった。③1年目で約20検体解析し、大変興味深い結果がO型糖鎖において観察された。④様々な糖転移酵素と糖分解酵素のmRNAは検出することができたが、HptのmRNAとタンパク質は検出することができなかった。⑤,⑥2年目および3年目においても検体が集まらず解析できなかった。⑦,⑪,⑬1年目に乳癌の4つの病型別にn=6で糖鎖の解析を行ったが、大きな差は観察されなかった。2,3年目では、糖鎖ではなくタンパク質に焦点を絞り解析を行った結果、1つのキャリアタンパク質が見つかった。⑧膵臓癌、胃癌、大腸癌、食道癌のHptの糖鎖の構造解析は、1,2年目で完了した。消化器癌か否かの違いで、フコースの結合様式が異なっていることがわかった。⑨2年目に各患者のLewis血液型情報を得られなかったため、Hptの対立遺伝子による表現型情報を得て糖鎖構造との違いを調べた。⑩Hpt糖鎖の構造は、癌細胞の場所、臓器の種類で異なることがわかった。また、癌細胞が転移する前後でフコースの結合様式が異なっていた。さらに、フコシル化Hptの生産機構の解明のための実験は3年目で行ったが、外因分子により肝臓で産生が促されていることがわかった。⑫3年目に、Hpt発現細胞株を作成し、Hptとヘモグロビンの結合能を調べ、Hptのフコシル化糖鎖と関係していることがわかった。研究期間全体を通して、膵臓癌と胆道癌においては、新規の腫瘍マーカー候補となりえる糖鎖を発見することができた。トリプルネガティブ乳癌においては、新規の腫瘍マーカー候補となりえるキャリアタンパク質を発見することができた。
|
Research Products
(8 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article] Ceramide chain length-dependent protein sorting into selective endoplasmic reticulum exit sites.2020
Author(s)
Rodriguez-Gallardo S, Kurokawa K, Sabido-Bozo S, Cortes-Gomez A, Ikeda A, Zoni V, Aguilera-Romero A, Perez-Linero AM, Lopez S, Waga M, Araki M, Nakano M, Riezman H, Funato K, Vanni S, Nakano A, Muniz M.
-
Journal Title
Sci Adv.
Volume: 6
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
[Journal Article] Rab11-mediated post-Golgi transport of the sialyltransferase ST3GAL4 suggests a new mechanism for regulating glycosylation.2020
Author(s)
Kitano M, Kizuka Y, Sobajima T, Nakano M, Nakajima K, Misaki R, Itoyama S, Harada Y, Harada A, Miyoshi E, Taniguchi N.
-
Journal Title
J Biol Chem.
Volume: 296
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
-
-