2020 Fiscal Year Research-status Report
Elongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化制御
Project/Area Number |
18K06213
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
奥村 文彦 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (00507212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 太一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00392374)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ユビキチン / タンパク質分解 / 筋分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題はElongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化の制御メカニズムの解明を目的とするものである。本年度は特にユビキチンリガーゼFODの解析を進めた。FODは機能未知のユビキチンリガーゼであり、標的とする基質タンパク質も同定されていなかった。 FODの生理的な役割を明らかにするために、FOD結合タンパク質を探索した結果、いくつかのタンパク質を同定した。そのうちの一つはFODと結合したが、FOD依存的なユビキチン修飾がみられず、また、FODの過剰発現やノックダウンはそのタンパク質の安定性に影響しなかった。 このタンパク質は筋分化に必要なタンパク質であるので、FODノックダウン細胞を作製し筋分化過程を解析した結果、FODノックダウンは筋分化を亢進することが明らかとなった。 また、筋分化に伴いFODの発現が誘導されることも見出した。したがって、FODは筋分化に伴って発現が誘導され、筋分化を抑制する新規タンパク質であることが予想される。現在、国際誌に投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度中に発表予定であったが、大学の閉鎖などにより解析が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在投稿中であるので、査読者のコメントをもとに追加実験を行い、国際誌に発表する。
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Causes of Carryover |
大学閉鎖のため解析が遅れた。主に消耗品費、試薬代として使用する。
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Research Products
(5 results)