2021 Fiscal Year Research-status Report
Elongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化制御
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18K06213
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
奥村 文彦 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (00507212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 太一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00392374)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ユビキチン / タンパク質分解 / 筋分化 / ZSWIM8 / Cdon |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題はElongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化の制御メカニズムの解明を目的とするものである。本年度は特にユビキチンリガーゼZSWIM8の解析を進めた。ZSWIM8は機能未知のユビキチンリガーゼであり、標的とする基質タンパク質も同定されていなかった。 ZSWIM8の生理的な役割を明らかにするために、ZSWIM8結合タンパク質を探索した結果、Cdoを同定した。Cdoは筋分化に必要なタンパク質であるので、ZSWIM8ノックダウン細胞を作製し筋分化過程を解析した結果、ZSWIM8ノックダウンは筋分化を亢進することが明らかとなった。 また、筋分化に伴いZSWIM8の発現が誘導されることも見出した。したがって、ZSWIM8は筋分化に伴って発現が誘導され、Cdoと結合し、Cdoを阻害することで筋分化を抑制する新規タンパク質であることが示唆された。 CdoはMAPキナーゼと複合体を形成し、p38をリン酸化することで筋分化を誘導することが知られていたが、ZSWIM8ノックダウンはp38のリン酸化に影響を与えなかった。現在、どのようにしてZSWIM8が筋分化を抑制するのか解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ZSWIM8がCdoと結合することや筋分化を抑制すること等をScientific Reportsに報告できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
ZSWIM8がどのようにして筋分化を抑制するのかを解析する。
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Causes of Carryover |
試薬などを購入する必要がなかったため。
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Research Products
(4 results)