2022 Fiscal Year Research-status Report
Elongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化制御
Project/Area Number |
18K06213
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
奥村 文彦 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (00507212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 太一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00392374)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ユビキチン / タンパク質分解 / 筋分化 / ZSWIM8 / Cdo |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題はElongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化の制御メカニズムの解明を目的とするものである。ZSWIM8は機能未知のユビキチンリガーゼであったが、ZSWIM8結合タンパク質を探索した結果、Cdoを同定した。Cdoは筋分化に必要なタンパク質であることが知られている。ZSWIM8ノックダウン細胞を作製し、筋分化過程を解析した結果、ZSWIM8ノックダウンは筋分化を亢進することが明らかとなった。また、筋分化に伴いZSWIM8の発現が誘導されることも見出した。したがって、ZSWIM8は筋分化に伴って発現が誘導され、Cdoと結合し、Cdoを阻害することで筋分化を抑制する新規タンパク質であることが示唆された。CdoはMAPキナーゼと複合体を形成し、p38をリン酸化することで筋分化を誘導することが知られていたが、ZSWIM8ノックダウンはp38のリン酸化に影響を与えなかった。 ZSWIM8がどのようにして筋分化を抑制しているのかを解析中であるが、未だその解明に至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ZSWIM8がどのように筋分化を抑制しているのかを、未だ明らかにできていないため。 他の研究テーマを国際雑誌に報告するために並行して実験を行っており、本申請課題の遂行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
既に同定しているZSWIM8結合タンパク質を解析し、未知のシグナル伝達経路を明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究が遅れており、試薬購入費が少なかったため。
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Research Products
(7 results)