2023 Fiscal Year Annual Research Report
The regulation of cell division and cell differentiation by the Elongin BC-type ubiquitin ligase
Project/Area Number |
18K06213
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
奥村 文彦 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (00507212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 太一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00392374)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ユビキチン / 筋分化 / タンパク質分解 / ZSWIM8 / Cdo |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題はElongin BC型ユビキチンリガーゼによる細胞分裂、細胞分化の制御メカニズムの解明を目的とするものである。ZSWIM8は機能未知のユビキチンリガーゼであったが、ZSWIM8結合タンパク質を探索した結果、Cdoを同定した。Cdoは筋芽細胞の細胞膜に局在し、筋芽細胞から骨格筋細胞へと分化する過程において、いくつかのタンパク質と相互作用することで細胞内にシグナル伝達を行うタンパク質であることが知られている。
ZSWIM8ノックダウン細胞を作製し、筋分化過程を解析した結果、ZSWIM8ノックダウンは筋分化を亢進することが明らかとなった。また、筋分化に伴いZSWIM8の発現が誘導されることも見出した。したがって、ZSWIM8は筋分化に伴って発現が誘導され、Cdoと結合し、Cdoを阻害することで筋分化を抑制する新規タンパク質であることが示唆された。CdoはMAPキナーゼと複合体を形成し、p38をリン酸化することで筋分化を誘導することが知られていたが、ZSWIM8ノックダウンはp38のリン酸化に影響を与えなかった。
ZSWIM8がどのようなメカニズムを介して筋分化を抑制しているのかを明らかにするために解析したが、未だその解明に至っていない。未同定のZSWIM8結合タンパク質が存在し、それがp38のリン酸化に影響を及ぼしている可能性があるので、再度、ZSWIM8結合タンパク質の同定を行う必要がある。
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