2020 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisms of actin assembly athte ontractile rings and cell-cell junctions
Project/Area Number |
18K06223
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
東 智仁 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (70515072)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | フォルミン / 上皮細胞 / タイトジャンクション |
Outline of Annual Research Achievements |
アフリカツメガエルの初期胚を用いて明らかになったデータ(Higashi T et al., MBoC, 2019)をもとに、タイトジャンクションに局在するDia1、Dia2、アドヘレンスジャンクションに局在するFhod1、Fhod3、および、収縮環に局在するDia3に着目して研究を進めた。Dia1とDia2は局在をほぼ同じくし、また、Dia1のDIDドメインを介して相互作用することを明らかにした。Dia1とDia2が機能的に冗長な役割を担っている可能性を考慮して、両者をノックアウトしたMDCK細胞を作成した。親株としては、イオンの透過性の検討に適したクローディン2ノックアウトMDCK II細胞を使用した。バリア機能を検討したところ、野生型と変化が見られなかった。今後、マクロモレキュールなど他の溶質に対する透過性や細胞極性に変化がないかを詳細に検討していく予定である。また、MDCK細胞にはFhod3の発現が見られなかったため、Fhod1についてノックアウト細胞を作成したが、アドレヘンスジャンクション構成分子の局在や発現量に変化はなかった。今後は、アドヘレンスジャンクションの動態や細胞シートの強度、三次元培養時の細胞極性などに着目して解析を進めていく予定である。 また、本研究の過程で作成したクローディン2ノックアウトMDCK II細胞を活用し、タイトジャンクション分子オクルディン・トリセルリンのダブルノックアウト細胞を作成して解析した。ダブルノックアウト細胞ではタイトジャンクションの膜間を密着させる構造であるTJストランドの複雑性が著しく低下し、イオンやマクロモレキュールに対するバリア機能も低下していることが分かった(Saito AC et al., MBoC, 2021)。
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Research Products
(3 results)